2024/07/26
猫を飼うには、それなりの費用がかかります。
必要最低限、どれくらいの費用がかかるのか知っておくことが大切です。
その心づもりがなければ、猫を飼う資格はないといっても過言ではありません。
毎日のご飯(エサ)代とトイレ砂代
毎日のエサ代とトイレ砂代が一生分かかります。
昔に比べて平均寿命が延びた猫は、15年前後生きます。
ときには、20歳以上生きる猫もいます。
たとえば、1匹につき1日200円かかるとしたら、
ということになります。
となると、10年で73万円、20年で146万円かかることになります。
トイレシートや爪とぎなど消耗品の費用も
トイレ砂だけではなく、砂とシートを併用するタイプのトイレもあります。
その場合は、シート代も考えなければいけません。
また、爪とぎ器も消耗品ですから、定期的に買う必要があります。
それに、室内飼いの場合、運動不足を避けるため、キャットタワーはある方がよいでしょう。
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病気やケガのことも考える
猫によくある病気である、
◆泌尿器の病気(慢性腎不全尿石症、尿路結石症、膀胱炎)
◆感染症(猫風邪、猫エイズ、猫白血病ウイルス感染症)
◆内分泌の病気(糖尿病、甲状腺機能亢進症)
などのような病気にかかることを考えておきましょう。
また、室内飼いでも怪我をすることがあります。
高いところから跳び降りて脚を骨折したり、多頭飼いの場合、他の猫とケンカして傷を作ったりということがあります。
保険に加入していない場合、支払いは実費になります。
ですので、病院の診察料や薬代、手術費用を貯金しておくべきです。
ペット保険の加入も考える
保険なしの場合、一度の診察、施術で数万円かかることもあります。
ですので、最近よく宣伝されているペット保険に加入するのもいいかもしれません。
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避妊や去勢の手術代も考えておく
毎日かかる費用以外にも、避妊や去勢のことも考えなければいけません。
オスの去勢手術の費用の目安、時期
オスの去勢手術の費用の目安は、10,000~20,000円です。(中央値が12,652円だそうです)
また、時期としては、生後6ヶ月以内に去勢手術を行うことが推奨されています。
メスの避妊手術の費用の目安、時期
オスの去勢手術の費用の目安は、15,000~30,000円です。(中央値が19,833円だそうです)
また、時期としては、生後6ヶ月以内に避妊手術を行うことが推奨されています。
地域や病院によって違いますので、ご確認ください。
これ以外にも、毎年の予防注射の費用も考慮に入れておかなければいけません。
ワクチンの平均的な費用
- 3種混合 3,500円~5,000円
- 4種混合 4,500円~6,500円
- 5種混合 6,000円~7,500円
こちらも地域や病院によって違いますので、ご確認ください。
避妊・去勢手術をしない猫に起こる危険性
避妊・去勢手術をしない場合、以下のような危険性があります。
外飼いしている猫は事故に遭う危険性
異性を求めて夢中になり、道路に飛び出すことがあります。
オス同士のケンカ
普段はあまりしなくても、発情期にメスを巡ってケンカをすることがあります。
かみ傷やひっかき傷から重篤な病気に感染することがあります。
生殖器の病気
メスは子宮蓄膿症などの生殖器の病気になる危険性があります。
また、年をとったときに、乳房腫瘍になる可能性もあります。
夜中に鳴きわめくことで近所迷惑に
発情期は夜中に鳴きわめくことがあります。
そして、そのときの声は普段では考えられないくらいの大きさです。
近所迷惑にもなりますし、また室内で飼っている場合は騒がし過ぎて、夜寝られないくらいになります。
避妊・去勢手術の必要性について
「猫を人間の都合で避妊・去勢手術するのは身勝手だ」という意見もあります。
しかし、避妊・去勢手術をするには、それなりの理由があります。
野生で生きているときは発情する回数が少なく、更に交尾をしても妊娠・出産に至る可能性は低かったようです。
また出産しても、生まれた子猫全員が無事に成長するのも至難の業でした。
自然界には天敵もいますし、エサも少なかったからです。
しかし、人間に飼われた猫は栄養状態が良いこともあり、野生のときとは比べものにならないくらいの数の子猫が生まれます。
このこと自体が自然ではないわけです。
私たちの価値観や暮らし方が昔と変わったように、猫の暮らし方も変わっていきます。
人と猫が幸せに暮らす方法は、時代と共に変わっていきます。
自然界とは異なる暮らしを始めた人と猫が、新たな価値観を模索することが必要になってきているということでしょう。
そのために猫が避妊・去勢手術を受けることは、おかしなことではありません。
万が一のことも考えよう
猫にかかる費用を理解したところで考えたいことが、もう一つあります。
最期まで面倒を見ると決めていても、飼い主が先に亡くなる場合があります。
高齢の方だけではなく、若くても何があるかわからないのが人生です。
自分が死んでしまい、猫だけ取り残されると生きていくのは不可能です。
そういうときを考えて、「いざというときに引き取る」という約束をお互いに交わせる『猫友達』を作っておきましょう。
また、そういう友達がいない場合、快適な環境で飼ってくれる団体を探すという手段もあります。
寄付のみで活動しているボランティア団体、それから有料で引き取ってくれる団体があります。
猫の終の棲家(ついのすみか)として、そういう場所、団体を探しておきましょう。
最後に
途中で「こんなはずじゃなかった…」と飼うことを放棄するようでは、良識のある大人とは言えません。
人の愛情を教え込んだ猫を捨ててしまうほど残酷なことはありません。
飼い始めた頃から、将来かかる費用を考え、お金を積み立てておくくらいの気持ちでいてください。
猫名義の通帳は作れませんが、猫にかかる費用を積み立てる専用の通帳を作るといいかもしれません。
あなたと猫が良い関係で、ずっと一緒にいられるように祈っています。
コメント
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