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猫の体が熱い気がするとき、体温などチェックしたいこと

time 2016/09/24

猫の体が熱い気がするとき、体温などチェックしたいこと

 

同居している猫が何だか普段より元気がないと思って、触ってみると何だかいつもより熱い気がする…。

こんなときは慌てずに、体温を確かめるなどして、適切な処置をとりましょう。

 

この記事では、猫の平熱、体温の確認方法、体温計の使い方などを紹介しています。

 

発熱の兆候、サイン

猫は人間に比べると、寝ている時間が長いのが普通です。

しかし、熱が出て体調が悪いときにも眠っているようにじっとしていますから判断がつきにくい時があります。

 

そんなときは以下の項目をチェックしてみてください。

 

◆いつもより寝ている時間が長いように感じる。

◆何だかぐったりしているように思える。

◆冷たいところ(玄関の石の部分など)におなかをつけてうずくまっている

◆呼びかけてもいつものような反応がない。

◆食欲がない

◆尿の量が少ない

◆呼吸が荒い(通常の呼吸数である1分間に20~30回よりも多い)

 

その上で、身体をさわってみて、いつもより熱いように感じられたら発熱を疑ってください。

 

 

猫の体温、平熱は?

基本的に猫の平熱は人間より高く、38~39℃です。

 

子猫の場合はそれより少し高く、老猫の場合は少し低くなります。

ですので、少し熱いなと感じるくらいが普通の状態であることを、まずは知っておきましょう。

 

生まれたての子猫は35.5~36.1℃程度のようです。生後8週を過ぎると38℃台になります。

 

それから、興奮しているときやストレスを感じているときは体温が上がる傾向にあります。

 

目安としては、

◆ 39~39.5℃ ⇒ 微熱
◆ 39.5~40.5℃ ⇒ 熱がある
◆ 40.5℃以上 ⇒ 高熱

と考えてください。

 

猫の体温の確認方法

体温計の使い方は、次の項で紹介します。

 

ここでは、まず簡単な確認方法をどうぞ。

 

耳が熱いかどうか赤いかどうか確かめる

まず、耳を触って熱いかどうか確かめてください

熱があるときは、体温を下げるために耳から放熱しようとします。

そのせいで、耳が熱くなります。

 

また、毛が薄い猫だとよくわかるのですが、耳の皮膚が赤く見える場合があります。

これは熱を持っている場合です。

気温が高くないときに、こうなっていると、発熱の可能性があります。

 

他にも猫は眠たくなっているとき、体温を下げるために耳から放熱します。

とはいえ、ぐったりしている、呼吸が荒いなど別の症状が出ていれば区別はつくはずです。

 

耳以外に確認できる部位

他に、確認に用いられる体の部位は

◆ 足の付け根
◆ お腹などの毛が薄い部分
◆ 肉球
◆ 額

です。

 

どこかを普段から触っておき、健康なときの平熱を確かめておきましょう。

 

猫の体温の測り方

ペット専用の体温計を使ってください。

(オススメの体温計は最後の項で紹介)

 

無い場合は、人間用の電子体温計でも可

 

測り方の手順

1. 体温計に専用カバーもしくはラップをつけてベビーオイルやワセリン、潤滑ゼリーを塗る。(オリーブオイルでも代用可)

2. シッポを持ち上げて、肛門に体温計を入れる。このとき、方向はやや上(背中側)に向ける

3. 入れる目安は2mm程度。体温計の先の銀色の部分が隠れるくらい。

4. 使い終えたらカバーやラップを外し、体温計全体をエタノールなどで消毒

 

嫌がって暴れると体温が上がるので注意

深く差し込みすぎると、便に入るときがあるので注意(低く計測される)

どうしても暴れる場合は、抱きかかえて膝に乗せて測ってください。(下図)

抱きかかえられる猫

 

発熱があるときはどんな病気の可能性があるのか

  • 猫かぜ
  • 肺炎
  • 膀胱炎
  • 細菌感染
  • 寄生虫感染
  • 膵炎や胆管肝炎などの内臓疾患
  • リンパ腫などの腫瘍
  • 猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)
  • 猫伝染性腹膜炎を含むウイルス感染
  • 熱中症

 

などなど、さまざまな病気が考えられます。

 

オススメの体温計

体温計の先が曲がるタイプですので、直腸の壁を傷つけにくい構造になっています。

お尻で測るタイプでは一番のオススメです。

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

サーモフレックス本体 (動物用体温計)
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しかし、どうしてもお尻で測るのが難しそうだという方には、こちらがオススメです。

耳に1秒入れるだけで体温が測定できます。

 

 

 

この商品の良いところは、鼓膜に体温計が当たるわけではない点です。

どうやって体温を測るかというと、赤外線センサーとマイクロコンピューターで鼓膜の温度を測るというものです。

 

しかも本体自体からは何も出ておらず、耳から出てくる赤外線を感知するだけです。

また、尖ったところがありませんし、水銀などの有害物質も使っていないので、安全性もバツグンです。

 

若干、価格は上がりますが、猫ちゃん(犬にも使えます)の負担を考えると、お尻に入れず、1秒で測れるのでいいですよね。

 

ちなみに、獣医さんに聞いてみると、直腸で測るのが獣医学では標準だそうですが、家庭で測るならこの方法でもいいとのことでした。

ですが、必ずしも正確でない場合(やや低く出る傾向)があるので、普段から定期的に測っておいて、それとの比較で熱があるかどうかを判断するとよいそうです。

 

また、普段から定期的に体温を測っておくと、体調の変化などもわかりやすくなりますから、オススメですよ。

 

レンズカバーの替えもあります。

耳垢や汚れがつくと正確な体温を測れませんので、毎回カバーを替えることが推奨されています。

 

 

最後に一言

猫は自分の体調が悪いことを隠す生き物です。

ですから、同居している人間が普段から平熱を測るなどして、健康面のちょっとした変化にも気づけるようにしておきたいですね。

 

 

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