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フラックスシードとは? その驚きの効果と食べ方を紹介

time 2015/12/13

フラックスシードとは? その驚きの効果と食べ方を紹介

 

最近よく聞くフラックスシードという名前。

 

日本でも「亜麻」として明治時代の頃から北海道で栽培されていました。

しかし、繊維用としての需要だったため種子の部分は活用されず、合成繊維が普及した1960年代の半ばに栽培されなくなりました。

(その後、21世紀に入って種子を食用利用するために栽培が復活)

 

今回はそんなフラックスシードについて紹介していきます。

 

フラックスシードとは?

フラックスシードとは地中海地方原産の自生植物亜麻科の植物の種のことです。

 

日本では亜麻仁と呼ばれています。

『アマ』(亜麻)の『ニ』(仁=種子)の意味です。
ここ数年注目を集めている亜麻仁油は、それからとった油です。

 

油ではなく種そのものも食べることができます。

欧米では、シリアルに入れて食べたり、フラックスシード入りのパンがよく食べられます。

特にドイツでは、フラックスシードを日本人にとってのゴマと同じくらいの年間1㎏も消費するようです。

 

フラックスシードの3大有効成分

オメガ3系必須脂肪酸のαリノレン酸
リグナン
.   食物繊維

 

αリノレン酸

フラックスシードに含まれる成分中の20%がαリノレン酸です。

これは人間の体の中では作れず、食品から摂らなければなりません。

αリノレン酸は体内でEPADHAに合成されます。

これらは動脈性疾患に効果があります。

 

その他にも下記のような効果があります。

  • 動脈硬化・高血圧の予防
  • 脳梗塞・心筋梗塞の予防
  • 免疫改善・免疫力UP
  • アレルギーの緩和
  • 脳細胞の活性化

 

リグナン

フラックスシードのリグナン含有率は1.2%で、植物の中では最大の数値です。

 

リグナンには抗酸化作用があり、また腸内で女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きをする物質に変化します。

つまり、女性ホルモンは年齢とともに減少しますが、リグナンを摂取することで女性ホルモンを補うのと同等の効果があるということです。

これは女性にとってはうれしいですよね。

 

その他にも下記のような効果があります。

 

  • コレステロール値を下げる
  • 動脈硬化、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)のリスク軽減
  • アルツハイマー予防
  • 更年期障害症状の緩和・改善
  • 乳がん、卵巣がん予防
  • 大腸がん予防
  • 前立腺がん予防
  • 骨粗しょう症の予防
  • 炎症反応の軽減
  • ホルモンバランスの改善

 

食物繊維

食物繊維には、水溶性食物繊維(多く含む食品:きのこ、海藻、オクラ、キウイなど)と不溶性食物繊維(多く含む食品:キャベツ、レタスなど)の2種類があります。

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を、1:2のバランスで摂るのが理想です。

 

フラックスシードに含まれる食物繊維はこの理想のバランスに近く、腸内環境を整え、腸を活発にします。

また、過剰な糖分や脂質の吸収を抑える効果もあります。

 

その他にも下記のような効果があります。

  • デトックス効果
  • 便秘解消
  • 大腸がん予防
  • 肌トラブル改善
  • ダイエット効果

 

フラックスシードの効果、すごいですよね?

ダイエットにも、美容にも、健康にも、脳にも、免疫にも効くということ!

 

では、そのフラックスシードは、どうやってとればいいのでしょうか?

 

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フラックスシードの食べ方

代表的な食べ方を3つ紹介します。

 

フラックスシードオイル

手軽にとる方法でおススメなのはオイルです。

1日の摂取目安は大さじ1杯程度

 

注意すべきは加熱しないこと!!

有効成分が熱に弱く酸化してしまうため、火を通さずに使ってください。

 

パンにバターの代わりに塗ってたべたり、ドレッシングに入れたり、ナムルやカルパッチョ、マリネなどに使うのがおススメです。

 

また、抵抗のない人はそのままスプーンですくってサプリ感覚で飲んでもOK。

ヨーグルトやスムージー、納豆にプラスすると相乗効果が期待できまよ。

 

ローストフラックスシード

1日の摂取目安は大匙2杯程度

海外では生で食べる人も多いのですが、フラックスシードそのものには硬い殻がついていて、そのまま食べると消化が悪く、栄養の吸収がうまくできません。

フライパンで炒ることで、フラックスシードは香ばしくなり、まるでゴマのようになります。

 

ゴマ感覚でいろんな料理にプラスしてみたり、クッキーやパンに入れて焼いたりお米を焚くときに一緒に入れたりと活用方法は様々です。

また、ローストしたフラックスシードを擂ってすりごまのようにして、ごまあえにつかったり、きな粉感覚でアイスにかけたりという方法も。

 

用途はいろいろありますが、有効成分αリノレン酸が熱に弱いため、効果を期待するならば他の方法で食べるほうがいいでしょう。

 

熱で全ての成分が壊れるわけではないので、ローストしたフラックスシードが全くの無意味になるわけではありません。

自分の目的によって食べ方を選んでくださいね。

 

 

また、自分でローストしたり擂らなくても、市販パウダーもあります。

市販のものはローストされたものとスチームされたものがあり、栄養面ではスチーム加工のものがいいそうです。

パウダーの粗さも様々なので用途やお好みに合わせてください。

 

スプラウト

スプラウト用に売られているフラックスシードを家で育ててみましょう。

 

簡単に1週間程度で発芽し、育てることができます。

育ったスプラウトは、サラダにしたり、スムージーにしたりして食べることができます。

 

スプラウト
主に穀類、豆類、野菜の種子を人為的に発芽させた新芽で、発芽した芽と茎を食用とする。
発芽野菜、新芽野菜とも呼ばれる。
緑豆もやしなどの豆類、ブロッコリー、マスタード、クレス、大根などのアブラナ科の緑黄色野菜。

 

フラックスシードに関する注意点

現在、生の食用フラックスシードには規制がかかっており、日本国内では手に入りにくいという現実があります。

生のフラックスシードには、微量のシアン化合物(青酸グリコシド)が含まれているという理由から、厚生労働省が規制しています。

 

シアン化合物自体は、一部の野菜、木の実、種子類、豆類にもシアン化合物は含まれていますから、フラックスシードだけ規制するのもおかしな話ですが決まっているものは仕方ありません。

全く手に入らないというわけではなく、個人輸入ではOKのようですが、くれぐれも自己責任でお願いします)

 

とはいえ、スプラウト用、ペット用として売られているフラックスシードは手に入ります。

日本でフラックスシードオイル(亜麻仁油)が注目されているのに、フラックスシード自体にはあまりなじみがない理由はこれだったんですね。

 

まとめ

日本人の食事にもなじみやすいフラックスシード。

驚きの効果があり、食べ方も様々ですし、生のフラックスシードだけでなく、オイルやパウダー、スプラウトも同様の効果があります。

色んな方法で食べられるということは、飽きずに続けやすいということでもあります。

 

ぜひ毎日の食生活に取り入れてみてくださいね。

 

 

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