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キラーストレスとは? コーピングやマインドフルネスなどを紹介

time 2017/02/26

キラーストレスとは? コーピングやマインドフルネスなどを紹介

 

日本人の三大死因は

  • 第一位が、がん(悪性新生物)
  • 第二位が、心臓発作(心疾患)
  • 第三位が、脳卒中(脳血管疾患)

です。

これらの死因はどれも、キラーストレスとの関係性が取りざたされています。

また、がんの中にはストレスとの因果関係が解明されつつある種類もあります。

 

さらに、日本でその多さが目立つ自殺についても、ストレスが大きくかかわっていることは明白でしょう。

 

では、キラーストレスとはどんなものなのか見ていきましょう。

 

キラーストレスとは?

キラーストレスとは、NHKの番組で作られた新しい造語です。

『NHKスペシャル:キラーストレス 第1回、あなたを蝕(むしば)むストレスの正体~こうして命を守れ~』

という番組で放送され、有名になりました。

2016年6月18日に放送されたので、比較的最近のものです。

 

キラーストレスとは特定の因子を表わすものではない

頭を抱えるサラリーマン風の男性

 

キラーストレスといっても、特定の因子があるわけではありません。

一つひとつはそれほど重いストレスではなくとも、複数が集まることで体がその苦痛に耐えられなくなり、重篤な状態を引き起こすことを意味する総称です。

 

キラーストレスは、ストレス反応の暴走で脳細胞や血管を破壊するものです。

脳科学や分子生理学の研究で、ストレスが過剰になると、死に至るということが紹介されていました。

 

何か特定のもの(ストレス)を指し示すものではなく、それぞれの影響は大きくありません。

しかし、多くのストレスが重なると、悪い影響があるようです。

 

場合によっては、脳卒中心筋梗塞大動脈破裂を引き起こすこともあります。

それだけではなく、ストレスは心不全を引き起こしたり、ガンを悪化させたり、と体を危険な状態にも陥らせるようです。

 

キラーストレスのチェック表

頭を抱える若い女性

 

チェックリストは、キラーストレスという名前の生みの親であるNHKのサイトにありました。

こちらのチェックシートをご覧の上、ご自分のストレスを確認、チェックしてみてください。

 

『キラーストレス 第1回、あなたを蝕むストレスの正体~こうして命を守れ~』

http://www.nhk.or.jp/special/stress/01.html#check

 

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キラーストレスへの対策、対処法① コーピング

コーピングとは、ストレス対処を意味するものです。

自分のストレスのモニター(客観的に観察)と、それに見合った自分なりの対策を行ないます。

手順があります。

 

1. リストアップ

自分にはどんな気晴らし(ストレス対策)が効果的かリストアップしてください。

まずはできるだけ多くの気晴らし、ストレス解消法があるか挙げていきます。
できるだけ多く挙げましょう。

100個を目安に挙げましょう。

 

2. ストレスをモニター

実際にストレスがかかったとき、それがどういうものか客観的に観察してください。

そのストレスの強弱、自分の身体にどんな反応が起きたかをモニターします。

心臓の動悸が激しくなるとか、気分が沈むとか、イライラするなど、反応を観察してください。

 

3. 気晴らし、解消法を実行

ストレスに合った気晴らし、対策を行なってください。

気晴らしや解消法の傾向は、以下のようなものです。

 

  • 体に反応が現れるストレス ⇒ 音楽を聞くなどリラックスする
  • 心に反応が現れるストレス ⇒ 運動する、カラオケで盛り上がるなど気分を上げる

 

4. ストレスが減ったかどうか判断

実際にストレスが減ったかどうかを判断してください。

まだストレスを感じていると判断した場合、対策を別のものに替えてみます。

 

自分のストレスを【観察 ⇒ 対策 ⇒ 観察 ⇒ 対策・・・】と繰り返してください。

 

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キラーストレスへの対処法② マインドフルネス

瞑想、ヨガのイメージ

 

『今の瞬間』の現実に常に気づきを向け、その現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や感情にとらわれないでいる心の持ち方です。

 

マインドフルネスのやり方

どうやるかというと、具体的には瞑想に近い方法がわかりやすいと思います。

 

  • 背筋を伸ばして座ります。座禅でも正座でも構いません。楽な姿勢で行ってください。
  • 呼吸を感じるようにします。お腹や胸がふくらみ、縮むのを感じてください。
  • 家事や仕事についてなどの雑念が思い浮かんでも、それを切り離すつもりで呼吸のみに集中してください。
  • 過去のことや未来への不安が思い浮かんだら、『過去も未来も、現在の自分の心に浮かぶ想像に過ぎない』と考えます。
  • 最初は5分でも10分でも構いません。集中できるだけの時間行ってください。

 

うつ病など心の病気で診察を受けている方は、医師に相談してから行うようにしてください。

 

瞑想については、こちらの記事も参考にどうぞ。

 

マインドフルネスの動画

やり方の一つについて、動画がありましたのでご覧ください。

 

キラーストレスに関する本

キラーストレスに関する書籍がありましたので、紹介します。

 

キラーストレス 心と体をどう守るか(NHK出版新書)

 

 

最後に

一つのストレスがそのまま病気に直結するようなケースはほとんどありません。

仕事であれば異動による環境の変化、長時間労働、過酷な業務内容、さらには離婚といった複数の要因が重なるとキラーストレスになる可能性はグッと高まります。

 

ストレスによる自殺の例では、平均約3.9個の危機要因を抱えていたという話もあります。

人生において仕事での失敗や離婚など自分にとって不本意なライフイベント、また結婚や転職など、いいことのように見えても大きな環境の変化を伴うライフイベントが起きた際は、それ以上のライフイベントはできる限り後回しにするなど、自分を守ることを是非意識しておきたいものです。

 

できるだけストレスを溜めないよう、溜めてもそれを解消する方法を知っておき、それを実行できるようにしておいてくださいね。

 

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