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夏みかんの選び方と保存方法、甘夏との違い

time 2017/05/11

夏みかんの選び方と保存方法、甘夏との違い

柑橘系の果物の中でも大ぶりで、糖度が抑えめの夏みかん。

生で食べることは少なくなりましたが、加工品としては未だに人気があります。

そんな夏みかんのことを調べましたのでご覧ください。

 

夏みかん(なつみかん)とは?

そもそも「夏みかんって何?」という方がいると思います。

 

夏みかんは元々、江戸中期に外国(南方)から山口県長門市仙崎大日比(青島島)に漂着した文旦系の柑橘種が元です。

それを西本於長という人が播き育てたのが起源です。

 

本来の名称は夏代々(なつだいだい)なのですが、明治期になって上方方面(関西)に出荷することになったとき、商品名として『夏みかん』と名付けました。

その名前が一般的になったため、夏みかんいう名前で全国に広く知れ渡ることになりました。

 

木になった夏みかん

 

夏みかんと甘夏の違い

実は、夏みかんの変異種(枝がわりの品種)甘夏です。

昭和になって大分県津久見市の果樹園で、川野豊という人が夏みかんから選抜し、育成しました。

夏みかんが突然変異を起こしたものと言うとわかりやすいと思います。

 

甘夏は、夏みかんより糖度が高いため、より生食に適していると言えます。

 

夏みかんの選び方

以下の注意事項に気をつけて選んでください。

  1.  全体にムラなく濃い黄色になっているもの
  2.  表面に傷や変色がなく、張りがあるもの
  3. ヘタの部分がみずみずしい緑色のもの(茶色になっていないもの、ヘタが乾燥していないもの)
  4. 手にしたときに重みを感じられるもの

 

他の果物と大きく選び方に差があるわけではないようですね。

 

特に気をつけたいのは、です。

ヘタが乾燥していると、果汁が少ない場合が多いようです。

また、重みに関しては当然ですが、軽いものは実がスカスカになっている可能性が高いので要注意です。

 

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夏みかんの旬の時期は?

夏みかん 果肉

 

食べ頃は4~6月です。つまり初夏~夏にかけてが夏みかんの旬の時期です。

『夏』みかんという名前はそこから来ています。

 

しかし、上記は生食の場合です。

夏みかんは晩秋から既に実がなっています。

そのため、1~2月くらいに収穫して(マーマレードやオレンジピールに)加工することもあります。

 

というのも、春になるまでは酸味がかなり強いので生食には向かないからです。

冬の間はあまり根から水分を吸い上げないために、酸っぱく、実がスカスカになりやすいようです。

 

気温が上がってくると再び水分を吸い上げるため、実がつまってきて酸っぱさがなくなるということです。

そこで木に成ったまま完熟させてから食べるようになりました。

 

(寒い地方ですと、冬に実がおちてしまうので年末ごろに収穫し、ビニール袋に入れて冷暗所で約2ヶ月追熟するという保存方法もあります。その場合は生食できます)

 

夏みかんの保存方法

夏みかん 皮をむいたところ

 

直射日光が当たらない冷暗所に置くのが基本です。

とはいえ、夏が近づくと室内の温度も上がります。

 

その場合は冷蔵庫に保存してください。

それもできれば野菜室で保存するようにしてください。

野菜や他の果物と同じく低温障害を起こすと風味、味が落ちます。

 

また、冷蔵庫に入れる場合は、一つずつ小分けにしてラップで包むようにします。

そうしないと乾燥して皮がしぼんでしまいます。

 

箱のまま冷蔵保存する場合は、外気に触れないように隙間を塞いで入れてください。

 

冷凍保存はNG?

冷凍保存は避けてください。

低温障害になります。

 

夏みかんの保存期間は?

常温でおおよそ1~2週間程度と考えてください。(※市販されているもの)

※元々の熟し具合や保存場所にもよりますので必ずしも2週間もつとは限りません。

 

冷蔵保存では1~2ヶ月くらい大丈夫だと思います。

※こちらは経験談ですので、ご参考程度に

 

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夏みかんの食べ方

夏みかんは酸味が強い(酸っぱい)ため、近年、生では食さないのが一般的になっています。

(もちろん酸っぱいのが好きな方は食べています)

ジャムやゼリーに加工したり、お菓子の材料として使うことが多いようです。

 

皮が厚いので包丁や果物ナイフで切り込みを入れてから剥くと果肉が取り出しやすいです。

 

動画がありましたので、どうぞ。(動画で用いているのは甘夏です)

夏みかんの保存食とレシピ

前項で説明した通り、生食より加工して食べることが多い夏みかん。

では、その加工方法、食べ方のレシピを少し紹介します。

 

夏みかんのマーマレード

長期保存するならジャム(マーマレード)にするのが一番ですね。

しっかり煮詰めて、煮沸殺菌した瓶につめれば3ヶ月から半年ほどもちます

 

レシピはこちらのサイトをどうぞ

 

夏みかんのオレンジピール

定番のオレンジピールです。

夏みかんの酸っぱさが生きて甘さが引き立ちますね。

 

レシピはこちらのサイトをどうぞ。

 

夏みかんのゼリー

夏みかんはゼリーにしてもおいしいですよ。

 

レシピはこちらからどうぞ。

 

夏みかん酒

実は果実酒にしてもおいしいのが夏みかんです。

 

レシピはこちらからどうぞ。

 

まとめ

夏みかん マーマレード

 

写真のようにマーマレードにして食パンに塗ると、美味しいですよね。

 

また、紅茶に入れて飲んでもレモンティーとは一風変わった味わいで絶品ですよ。

是非、お試しください。

 

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