2024/10/11
ノミは犬や猫に寄生する昆虫です。
(ちなみに同じく寄生虫のマダニはクモの仲間です)
ペットがノミに寄生されると、人間にも被害が及ぶため、予防はしっかりしておきましょう。
まず、ノミの生態を知りましょう。
その上で、確実な予防と対策を考えてください。
万が一、ノミが発生した時も、適切な対策を講じることができるはずです。
Contents
室内飼いの猫でもノミが寄生することアリ!
室内飼いの猫にはノミが寄生しないことが多いです。
なぜなら基本的にノミは、外からやってくるものだからです。
一方、放し飼いの猫は、草むらなどを歩いたときにノミが猫の体に飛び移り、以後、延々と猫の体を住み処として繁殖を繰り返します。
根本的な対策をしない限り、ノミがいなくなることはありません。
ただし、室内飼いならノミは絶対に寄生することはないとも言い切れません。
庭付きの家ならば、網戸越しにノミが飛び移ることもあります。
また、飼い主の靴についた泥の中にノミの卵がいて、玄関でサナギから成虫になる可能性がないともいえません。
ですから、室内飼いであっても、ときどきノミチェックは必要です。
そして放し飼いなら100%ノミがいると考え、ノミ対策は必須です。
更にノミは内部寄生虫の条虫(じょうちゅう)を媒介します。
清潔志向の高い現代の家庭では、それを知っていて猫のノミ対策をしない人はいないはずです。
猫の体のノミの駆除と部屋にいるノミの駆除
ノミの卵もサナギも、乾燥や低温、高温に強く、丈夫で簡単に死ぬことはありません。
条件が悪ければジッと耐えて時を待ちます。
そして条件がそろったときに卵から幼虫にふ化したり、サナギから成虫になったりします。
幼虫が食べる有機物とは、人や猫の体から日々はがれ落ちている微小な皮膚片やノミの糞です。
つまり、家の中にはいつも十分なエサがあるわけです。
猫の体に1匹でもノミを見つけたら、家のどこかに卵や幼虫やサナギが常にいると思ってもらって構いません。
そう考えれば、ノミの駆除とは猫の体だけの問題ではないことがわかるはずです。
猫の体のノミの駆除と、家の中の卵や幼虫やサナギの駆除を同時に考える必要があります。
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ノミによる病害(ペット)
犬や猫だけでなく人もノミに血を吸われます。
刺された箇所がかゆいだけでは終わりません。
ノミアレルギー性皮膚炎
猫がノミに刺されたら、血を吸われるだけではなく、皮膚のかゆみや炎症が出ます。
これは、ノミの唾液やノミの体の一部に、猫の体がアレルギー反応を起こすことで発症します。
瓜実条虫症
ノミの幼虫が瓜実条虫(サナダ虫)の卵を食べると、ノミの体の中で成長します。
症状はあまり出ませんが、腸管内で条虫の一部が切り離され、糞便として出る際、ペットはかゆみを覚えます。
そのとき、肛門周辺を盛んに気にする様子を見せます。
また多数の寄生により、下痢や体重減少という症例も確認されています。
ノミによる病害(人間)
猫同様、人もノミアレルギーを起こす可能性があります。
皮膚炎
猫に寄生するノミに刺されると、人間も猛烈なかゆみを感じます。
強い反応を示してしまう人ですと、刺された部分が腫れたり、水ぶくれになることも。
そして、ノミに刺された箇所は痕がなかなか消えないのが特徴です。
10年経っても消えないこともあるようです。
猫引っかき病
猫引っかき病とは、バルトネラ・ヘンセラ菌という細菌が引き起こす感染症です。
症状としては発熱・疼痛・リンパ節の腫れです。
猫に引っかかれた傷が10日後に赤く腫れます。
子どもや免疫が落ちている人に症状がでやすいようです。
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猫のノミ退治にはフロントライン プラス
獣医師から処方される薬が最も安全です。
中でも動物用医薬品であるフロントライン プラスがおすすめです。
フロントライン プラスがおすすめの理由
- ノミやマダニの駆除に確実性が高い
- ペットや人間にも安全
- 首筋の後ろに垂らすだけなので投薬が簡単
- 首筋の後ろは犬や猫の口が届かないので薬を舐めない
- 生後8週を過ぎた子犬や子猫にも使える
- 妊娠中や授乳中の犬や猫にも使える
薬以外の対策も紹介
以下の対策は薬ほど完璧ではありませんが、併用すると、より強力なノミ対策になります。
猫のノミ取り首輪
1本約1,000円で半年間の効果があるので、経済的です。
また、ノミだけでなく蚊よけの効果もあります。
ノミ取りシャンプーでノミが完全に駆除できるわけではありませんので、薬と併用しましょう。
カタンドッグメタル
首輪の一種です。
地上から出る微量な電気とカタンドッグの揺れによって、ノミやダニが嫌がる保護磁界を作り出すという商品です。
部屋の中をしっかりと掃除することも大事
前項までのような対策をとると同時に、家の中のすみずみまで丁寧に掃除機をかけましょう。
カーペットや畳の中にいる卵も幼虫も、更には部屋のすみやベッドやソファーの下などのホコリの中に潜んでいるサナギもすべて吸い取ってしまうというわけです。
そして、掃除が終わる度に、フィルターも密封して捨ててしまいましょう。
フィルターの中でノミが発生することになっては意味がありません。
猫の体のノミと部屋にいる卵や幼虫、サナギの駆除を同時に行ってこそ、完璧なノミ駆除は可能になります。
そのために、普段から家の中を片付けておくことが大切です。
最後に
「猫にノミがいるのは当然だろう」と考えるのは、古い考え方です。
昔の猫には必ずノミがいたといっても過言ではない状態でした。
そのせいで飼い主の『ノミ取り作業』は趣味の一つだった時代もありました。
ですが、現代は、そんな悠長なことでは済ませられません。
密閉度と暖房効果の高い現代の家屋では、1年中ノミが大発生する可能性があります。
しっかりと対策、対処を考え、ノミを駆除してペットと共に快適な空間で過ごせるようにしましょう。
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by 【おすすめアリ】爪とぎ器を上手に選ぶ方法と猫が爪とぎをやめない理由 | 生活の知恵どっとこむ 2017年3月4日 6:56 PM