2024/10/11
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プロテオグリカンとは?
プロテオグリカンとは、簡単に言えば、糖分とたんぱく質が結びついたものです。
一つのたんぱく質にいくつかのグリコサミノグリカン(多糖の一種)が結合しているものを総称して『プロテオグリカン』と呼んでいます。
それは名前からもわかります。
『オ』⇒結合
『グリカン』⇒糖鎖(多糖類)
※糖鎖・・・糖が結合してできた化合物のこと
以上のような意味を持っています。
プロテオグリカンは有名なコンドロイチン硫酸(ムコ多糖として全身に存在するヒアルロン酸や軟骨から取り出される)を研究中に、発見されたものです。
コンドロイチン硫酸は、グリコサミノグリカン(動物成分の多糖)として有名ですが、これとコアタンパク質が結びついた糖タンパク質が発見され、プロテオグリカンと命名されました。
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プロテオグリカンは保水に優れた成分
前項で説明した通り、私たちの体内にも存在するプロテオグリカン(皮膚や軟骨に存在)は、とても保水性に優れています。
コラーゲン、ヒアルロン酸と同じく細胞外基質(細胞外マトリックス)を構成しています。
お肌の保湿、ハリにとても重要な役割を果たしていて、しかも関節においてはクッション効果があります。
プロテオグリカンの種類
プロテオグリカンにはいくつかの種類があります。
代表的なものとして、『アグリカン』があります。
これは動物の軟骨組織に存在するものです。
また、他にも、皮膚の真皮層に見られる『ヴァーシカン』、皮膚の基底層(最も深いところにあり、細胞の供給を行なう)にある『パールカン』などがあります。
プロテオグリカンの原料は? どこからとれる?
プロテオグリカンは1970年に発見されて以来、なかなか普及はしませんでした。
希少な成分だったため、量産ができなかったせいです。
しかし、近年は研究が進み、サケの鼻軟骨から効率よく抽出することが可能になったおかげで商品開発ができるようになりました。
以前は牛の気管支軟骨からごく少量とれていたそうですが、1グラムの価格が3,000万円以上になるほど採取困難だったそうです。
ヒアルロン酸の130%の蓄水力!!
とても簡単に言うと、プロテオグリカンは細胞と細胞を埋める役割を果たしている細胞外マトリックスという部分の主成分だからです。
この細胞外マトリックスは、血管から運ばれてきた栄養素、酸素、水分を貯めておく効果があります。
そこから必要に応じて各細胞にそれらを渡していくわけです。
ちなみに、細胞外マトリックスを構成する要素は、プロテオグリカン、コラーゲン、ヒアルロン酸の3つと、少量のエラスチンです。
コラーゲンやヒアルロン酸は保水性分として、既に化粧品に使われていますね。
エラスチンも同じく化粧品に使われています。
しかし、細胞外マトリックスの主成分は、プロテオグリカンです。
ですから、ヒアルロン酸の130%の蓄水力があると言われています。
プロテオグリカンの美容効果
プロテオグリカンの主な美容効果は、以下の3点です。
美容効果その1 抗炎症作用
老化現象であるお肌のシワ、シミ、たるみの大きな原因としては、炎症が挙げられます。
紫外線に当たることで、お肌が炎症反応を示し、分解酵素ができるからですね。
この分解酵素がコラーゲンを切断し、ボロボロにしてしまいます。
これは免疫細胞の働きでもあるので、ある意味仕方がありません。
プロテオグリカンにはこの炎症を起こす働きを抑える効果を発揮してくれます。
美容効果その2 保水性
プロテオグリカンは、ヒアルロン酸の130%(1.3倍)の蓄水力があると言われています。
それが細胞外マトリックスの主成分であるからだということは、すでに説明しました。
ですが、プロテオグリカンにはそれだけでなく、ヒアルロン酸やI型コラーゲンの生成を促進する効果もあります。
つまり、これら二重にうれしい効果により、お肌の大敵であるシミ、シワ、たるみ、くすみなどを改善につながるわけです。
美容効果その3 EGFに似た作用
簡単に言うと、細胞の再生機能を促進する効果があるということです。
EGFというのは、『上皮細胞増殖成長因子』というものです。
これは、細胞の再生や増殖を助けてくれます。
また、EGFはヒアルロン酸やI型コラーゲンを作るのを助ける効果もあります。
しかし、加齢とともに減少してしまいます。
プロテオグリカンにはこのEGFに似た作用があることがこれまでの研究により、確認されています。
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プロテオグリカンの疾患への効果
プロテオグリカンは元々体内にもあることから、疾患への効果も期待されています。
疾患への効果その1 関節症への効果
プロテオグリカンは軟骨を形成する成分の一つです。
そこからクッション効果が期待されています。
ですので、プロテオグリカンを摂取することで、軟骨の代謝バランスを改善する効果があると確認されています。
疾患への効果その2 大腸炎への効果
お肌の炎症を防ぐ効果があると説明しましたが、この炎症を抑制する効果が、大腸炎に効くのではないかと期待されています。
疾患への効果その3 生活習慣病への効果
慢性的な炎症が体内で引き起こされていると、生活習慣病の原因でもある活性酵素が多く発生します。
抗炎症作用があるぷろておぐりかんの効果で、様々な生活習慣病(血糖値の上昇や血管の老化など)を予防する効果があると考えられています。
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