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【暮らしの中のお祝い①】帯祝い、出産、お七夜のマナー、決まり事

time 2016/11/08

【暮らしの中のお祝い①】帯祝い、出産、お七夜のマナー、決まり事

 

日々暮らしている中で訪れる、人生やお付き合いでのお祝い事

おめでたいことですから、贈られる方も贈る方もうれしいものです。

マナーやしきたりを守って祝う気持ちを伝えましょう。

 

帯祝い

もしかしたら若い方にはあまり馴染みがないかもしれません。

しかし、安産を願う行事としては、少し前までは一般的なものでした。

 

帯祝いとは?

帯祝い」は、妊娠5ヶ月目の戌の日に、妊婦のお腹に腹帯(岩田帯)を巻き、安産を願うならわしです。

かつては双方の親や仲人、近親者が集まって正式な「着帯式」をおこないました。

 

最近では、水天宮、鬼子母神、子安観音などの安産祈願の神社に参拝して岩田帯を買い求め、参拝後に身内でお祝いの食事をする略式が増えています。

形式にこだわらなくても、子宝を授かったことを喜び合い、安産を願うことが大切です。

 

参拝のときは正装でなくて平服でも構いませんが、神社に行くのですからサンダルなどラフ過ぎる格好は避けた方がよいでしょう。

 

医学的にも理に適っている

腹帯は妊婦のお腹を保護して胎児の位置を安定させ、妊婦を冷えから守る役目もあります。

安定期に入った5ヶ月目に腹帯を巻くことは、医学的にも理に適っているのです。

 

岩田帯はどこで買う?

もともと岩田帯は、妊婦の実家から贈るのがならわしでした。

しかし、最近はデパートなどで、伸縮性のある動きやすいガードルタイプやコルセットタイプのものを買い求めるのが一般的になってきました。

 

ネットで購入する方もいるようですから、あまり形式にこだわらなくてもよさそうですね。

また、帯祝いを贈る場合、親しい間柄ならマタニティグッズや育児用品などを贈ってもよいでしょう。

 

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帯祝いの基本データ

金額:3千円~5千円

時期:妊娠5ヶ月目の戌の日の1週間前くらいに

お返し:不要。お礼状は必ず出すこと

水引、のし:紅白、蝶結び、のしつき

表書き:「御祝」「祝帯祝」

 

 

 

お返し

基本的にお返しは不要ですが、お礼状は必ず出します

最近は、妊婦の状態に合わせてしきたりにこだわることなく、病院や参院で着帯の指導を受けることも多くなっています。

その場合は、紅白、蝶結び、のしつきの祝儀袋に「御礼」として、3~5千円程度の現金を包む場合もあります。

 

出産祝い

生後二日の乳児

 

人生の一大イベントである出産は、本当におめでたいものです。

家族や仲の良い友達、知り合いが出産したときは、お祝いしてあげたいですよね。

とはいえ、一応、出産祝いにもちょっとした決まり事がありますので、覚えておきましょう。

 

出産祝いは母子の健康を確認してから

一般に、出産祝いを贈る時期はお七夜(生後7日)からお宮参り(生後1ヶ月)の間とされています。

 

しかし、この時期は母子ともに体調が落ち着かないものです。

ごく親しい人以外は訪問せず、品物を送り届けた方がよいでしょう。

出産を祝う手紙やカードを添えると、気持ちが伝わります。

 

また、出産祝いは、必ず報告を受けてから贈るようにします。

妊娠の報告を聞くと、いち早くお祝いしたくなるものですが、不幸にして流産や死産となった場合にお祝いを贈るのはたいへん失礼になります。

たとえ予定日を知っていても、母子ともに無事の報告を受けるまでは、むやみに連絡をしたり、お祝いを贈ることは控えましょう

 

出産祝いの基本データ

金額:5千円~1万円

時期:出産後1週間から1か月以内

お返し:内祝

水引、のし:紅白、蝶結び、のしつき

表書き:「御出産御祝」「祝 御出産」「御安産御祝」

 

遅れた場合もおわびの一言を添えてお祝いを

出産祝いは、遅くとも生後1ヶ月以内に贈るのが礼儀ですが、多少は遅れてもかまいません。

遅くなったおわびの一言、カードなどに書き添えるといいでしょう。

 

出産を知らなかったなどの理由でお祝いが遅れた場合は、時期をずらして初節句や初誕生日に贈ります。

その場合は、「遅ればせながらご出産のお祝いを兼ねて贈りました」などのことばを添えましょう。

 

お返し

出産祝いをいただいたら、生後1ヶ月前後のお宮参りのころを目安に、「内祝」としてお返しをします。

いただいたお祝いの3分の1から半額程度の品に、紅白、蝶結びののし紙をかけ、表書きは「内祝」とし、子どもの名前で贈ります。

命名の報告の意味もあるため、読みにくい名前の場合はふりがなをつけましょう。

 

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お七夜

果物のおもちゃで遊ぶ赤ちゃん

 

赤ちゃんが無事生まれてきたら、名前をつけてあげなくてはいけません。

既に名前が決まっている場合でも、初めての儀式としてお七夜というものがあります。

 

お七夜とは?

お七夜とは、赤ちゃんの名前を決め、すこやかな成長を願う行事です。

別名「名づけ祝い」ともいい、命名式と命名披露の祝宴を開くこともあります。

 

かつては父方の実家で行なわれることが多く、命名書を床の間に飾り、親戚や仲人、名づけ親などを招いて盛大に祝ったものですが、最近は、とくに披露はせず簡単にすませることが多くなっています。

この時期は、ちょうど赤ちゃんと母親が病院や産院から退院する時期と重なることもあり、身内で退院祝いを兼ねた食事会でお祝いすることも多いようです。

 

招待された場合は「御祝」として現金を包みますが、出産祝いを兼ねる場合は、少し多めにしましょう。

 

半紙で略式の命名書をつくる

命名書 例

命名披露をする場合は、半紙で略式の命名書をつくります。

濃い墨で、赤ちゃんの名前と生年月日を書き、あれば神棚か床の間に飾ります

部屋の鴨居や、ベビーベッドの枕元に貼ってもかまいません。

 

また、赤ちゃんの名前が決まっていない場合も、出生届は生後14日以内に提出すればいいので、この日にこだわり焦る必要はありません。

 

お七夜の基本データ

金額:2千円~1万円

時期:祝宴に招かれたら持参する

お返し:不要。祝宴に招いてもてなすことでお返しとする

水引、のし:紅白、蝶結び、のしつき

表書き:「御祝」「祝御七夜」「祝命名」

 

名づけ親を頼む場合

お七夜に少し関係あるので、名づけ親についても触れておきます。

両親などに頼まれて生まれた子どもの名前をつける人を「名づけ親」と呼びます。

名づけ親を頼みたい人がいる場合は、出産前に依頼します。

 

名づけ親は、親しい間柄の年配の人や、仲人、祖父母、お寺の住職に依頼することが一般的です。

最近は、名づけ親が一方的に決めることは少なく、名づけ親や両親がいくつかの候補を挙げ、みんなで相談して決めることが多いようです。

 

お七夜のお祝いには、名づけ親も招きます。

現金でのお礼は失礼とされるので、菓子折や商品券、お酒などを用意しておくとよいでしょう。

品物には紅白、蝶結び、のしをつけ、「命名御礼」の表書きをします。

 

最後に

赤ちゃんが生まれるということは、家族にとって周りの人にとっても喜ばしいものです。

この記事を参考にして、粗相のないようにお祝いしましょう。

 

 

 

 

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