2024/10/11

毎年、春になるとスギ・ヒノキ花粉症患者はひどい症状に悩まされます。
スギ・ヒノキ花粉症患者は、国内に2,500万人いると言われるので、国民病と言ってもよいでしょう。
また、他のものを含めるとほぼ年中花粉が飛んでいますので、常に対策が必要なものとなっています。
『通年病』と呼ばれるようになったのも頷けますね。
花粉症対策としては、耳鼻科や内科に行って薬をもらったり、マスクやスプレーなどのグッズを買ったり、レーザー治療をしたりとさまざまな方法があります。
中でも手軽にできるのが、ヨーグルトを食べるというものです。
とはいえ、間違った知識が広まっているようですので、花粉症対策に効果的なヨーグルトの食べ方を知っておきましょう。
Contents
花粉症対策にヨーグルトがおすすめな理由
花粉症として認知される症状の大きなものに、アレルギー体質が挙げられます。
これには腸内環境が深く関わっているとされています。
実は、腸内には約1,000種類もの細菌が確認されていて、それらがどういう動きをするかによって腸内環境が左右されます。
腸内にはいわゆる善玉菌、悪玉菌と呼ばれるものが存在しますが、善玉菌を優勢にすると腸内環境が改善され、免疫力が高まります。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌(善玉菌の一種)をとることは、免疫力を高める上でも有効なのです。
また、他にもヨーグルトに含まれるメチル化カテキンという物質が、アレルギー症状の抑制効果があると考えられています。
参考記事
ヨーグルトは花粉症の症状を和らげる
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は腸内環境を整えます。
腸内環境が整うとどう良いのかというと、
- 栄養分を適切に吸収することができるようになり、老廃物を排出できるようになる
- 便通が良くなることで有害物質を体内から排出できるため、ウィルスや毒素の侵入を防ぐことができる
結果として、
- 免疫力が高まる
ということです。
免疫力が高まれば、花粉症のアレルギー体質も改善されやすくなります。
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ヨーグルトを食べる時期、タイミング
実は、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌で花粉症の症状を改善させるには、それをとる時期・タイミングも大事です。
花粉症のシーズンになる前から
上で説明した通り、ヨーグルトを食べるのは腸内環境を改善して免疫力を高めることが目的です。
つまり、体質改善が必要だということです。
体質改善は一朝一夕にはいきませんので、少なくとも花粉症の症状が出る一か月前から継続してヨーグルトをとってください。
毎日継続して食べる
乳酸菌は体内に留まり続けるわけではありませんので、定期的に補充してあげる必要があります。
腸内環境を整えるため、毎日の習慣として食べるとよいでしょう。
できれば食後に食べる
ヨーグルトは食後に食べましょう。
というのも、空腹時は胃酸が強くなっています。
この胃酸は乳酸菌にとって、あまり良い影響を与えないからです。
ヨーグルトに混ぜて食べるとよいもの
プレーンのものをそのまま食べると味気ないという方は
- はちみつ
- 黒砂糖
をかけて食べてください。
白砂糖は、免疫力低下を防ぐ効果のあるビタミンBを消費してしまうので、あまりおすすめしません。
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腸まで届かない乳酸菌は意味がないのか
「乳酸菌が生きたまま腸に届く」というキャッチコピーを打ち出したヨーグルトがあります。
では、腸まで届かなければ意味がないのかというと、決してそうではありません。
最新の研究では、死んでしまった乳酸菌は腸内の善玉菌のエサとなることがわかっています。
善玉菌が活発になれば免疫力が上がりますので、体質改善に大きく効果が出ますよね。
腸まで生きて届かなくても、乳酸菌をとることには意味があるということですね。
花粉症の症状ががひどい人には是非試していただきたいです。
花粉症対策におすすめのヨーグルト
では、ここでおすすめのヨーグルトを紹介しましょう。
明治プロビオヨーグルトLG21シリーズ(LG21乳酸菌)/明治乳業
明治産業が保有する約2,500種類の乳酸菌の中から発見された、おなかに優しい菌株がLGだそうです。
(正式名称はLactobacillus Gasseri(ラクトバチルスガッセリー)OLL2716株)
「リスクと戦う乳酸菌」というキャッチコピーが有名ですね。
明治プロビオヨーグルトR-1(1073R-1乳酸菌)/明治乳業
キャッチコピーは「強さをひきだす乳酸菌」です。
(正式名称はLactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus OLL1073R-1)
ドリンクタイプ、砂糖ゼロのもの、低脂肪タイプ、ブルーベリー入りのものなどラインナップも豊富です。
加瀬亮さんが出演している「日本にはR-1という体調管理法がある」というCMで有名ですね。
ビヒダスヨーグルトシリーズ(ビフィズス菌)/森永乳業
生きて腸まで届く、ビフィズス菌BB536を配合しています。
プレーンタイプはコストが抑えられますし、料理に使うこともできますから冷蔵庫に入れておくにはおすすめですね。
小岩井 プラズマ乳酸菌ヨーグルト KW乳酸菌プラス/小岩井乳業
キリンと小岩井乳業が共同研究を行って開発したものだそうです。
・まもるチカラの乳酸菌「プラズマ乳酸菌」
・腸まで届く「KW乳酸菌」
の二つが含まれています。
低脂肪で低カロリーなのが嬉しいですね。
たっぷりマンゴーヨーグルト(L-55乳酸菌)/オハヨー乳業
L-55乳酸菌が含まれており、脂肪ゼロなのが特徴です。
L-92乳酸菌ヨーグルト
カルピス社が保有している「L-92乳酸菌」は、ヒト由来の乳酸菌です。
最後に
厚生労働省は花粉症対策の民間療法の項で、乳酸菌による花粉症の改善を一定程度(緩和作用)あると認めていますが、一方で有用性の確認までにはまだまだ検討が必要だという指針を発表しています。
千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科 岡本美孝氏の見解
⇒ http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/okamoto.html
乳酸菌が花粉症対策になるのはプラセボ効果(偽薬効果)ではないかとも言われており、必ずしも花粉症が治るとは断言できないのが現状のようです。
しかし、対策として色々なものを試し、自分に合ったものを見つけるということが大事なのではないかと思われます。
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コメント
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by 2017年花粉症はいつから?スギとヒノキの予想飛散開始時期 | 生活の知恵どっとこむ 2017年1月29日 1:19 AM