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【ジュース飲み過ぎ注意】ペットボトル症候群は急性の糖尿病と呼ばれる恐ろしい病気

time 2017/01/03

【ジュース飲み過ぎ注意】ペットボトル症候群は急性の糖尿病と呼ばれる恐ろしい病気

 

普段から、水やお茶ではなく、ジュースを常飲している人は注意してください。

もしかしたら、知らず知らずのうちにご自身の体に深刻なダメージを与えているかもしれませんよ。

 

ペットボトル症候群とは?

ペットボトル症候群とは、

スポーツドリンク、清涼飲料水、缶コーヒーなどを大量に飲み続けることによって起きる急性の糖尿病

のことです。

 

正式な病名は

  • ソフトドリンク(清涼飲料水)ケトアシドーシス

といい、

ソフトドリンク(清涼飲料水)ケトーシス

とも呼ばれます。

 

悪化すると意識障害や昏睡状態に陥り、命の危険性もあるので、次の項の症状に当てはまる方は気をつけてください。

 

深夜の自動販売機

 

ペットボトル症候群の症状

糖尿病の一形態ですので、基本的な症状は糖尿病とほとんど同じと考えてよいそうです。

 

主な症状は、

  • 多尿
  • 吐き気
  • 腹痛
  • 倦怠感
  • イライラ
  • 意識がもうろうとする
  • のどの渇き

などです。

 

タチが悪いのが、典型的な症状である「喉の渇き」により、更に清涼飲料水などを飲んでしまい、悪化させることです。

 

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ジュース、スポーツドリンクには多量の糖が含まれている

WHOが定めた成人一日当たりの砂糖摂取量の上限は、25グラムです。

まずはこれを参考にしてください。

 

最も有名なのはコーラに含まれる糖分を角砂糖で表したこちらの画像ですよね。

コーラに含まれる角砂糖の量を比較

画像提供:http://blog.goo.ne.jp/11seitai/e/321aa8a81affc30b57d07a40b6653fb7

 

コーラの場合、500mlに角砂糖16個分、約55グラムの砂糖が含まれています。

 

それから、夏場に熱射病対策にも飲まれるスポーツドリンクですが、こちらも糖分がかなり多いようです。

一般的なもので、500mlに角砂糖8個分くらい、約20~30グラムの砂糖が含まれています。

 

しかも、これは人工甘味料『アスパルテーム』『スクラロース』が含まれているものが多いようです。

これらの人工甘味料は急性糖尿病だけではなく、肥満、心臓発作、偏頭痛を引き起こす危険性があると指摘されています。

 

手軽に飲めるからといって、一日に何本も飲んでいたら、すぐに摂取量の目安を超えてしまうのがわかりますね。

 

ペットボトル症候群の原因、メカニズム

ペットボトル症候群の原因をとても簡単に言うと、

糖分の取りすぎで、体が糖を正常に代謝できなくなる

のが原因です。

 

そのメカニズムを少し詳しく言うと、以下のようになります。

  1. 清涼飲料水を常飲することで血糖値が高い状態が続く
  2. 血糖値をコントロールするホルモン、インスリンが分泌され続ける
  3. 最初はインスリンの効果で各臓器の細胞が血糖を上手く取り込む
  4. しかし、高血糖の状態が続きすぎて、インスリンが作用不足を起こす
  5. 細胞内に糖質を取り込めなくなる
  6. 各組織の細胞がタンパク質や体脂肪を分解して糖質を得ようとする
  7. その分解の過程で『ケトン体』が作られる
  8. 酸性物質であるケトン体によって血液が酸性になり、ケトアシドーシスという状態になる

 

ケトアシドーシスとは

人間の血液は一定のpH(7.4)になるように保たれています。

しかし、これを酸性側にしようとする状態をアシドーシスと言います。

(アルカリ性側にしようとするのはアルカローシス)

 

これが、上記のようにケトンによって引き起こされる状態をケトアシドーシスと言います。

 

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ペットボトル症候群は糖尿病のひとつ

糖尿病は1型と2型があります。

  • 1型は子どもや若い人に多く、膵臓のβ細胞が破壊されることで発症
  • 2型は遺伝的に糖尿病になりやすい人が、ストレスや運動不足、肥満などの要因によって発症

そういう意味で、ペットボトル症候群は2型糖尿病に含まれます。

 

その中でも、ペットボトル症候群は2型糖尿病患者が普通はならないケトアシドーシスになるという特徴があります。

また、2型糖尿病はゆるやかに発病し、進行もゆっくりなのが特徴ですが、ペットボトル症候群は急に発症するという違いもあります。

そして、ここが大きな違いですが、早期の治療で元の体に戻りやすいのがペットボトル症候群です。

 

ですが、原因と症状は同じです。

 

糖尿病についてはこちらも参考にどうぞ

 

ペットボトル症候群はどうやれば治るのか?

点滴

 

ペットボトル症候群は、通常の2型糖尿病と同じく、自己判断が難しいのが特徴です。

自覚症状も、「少し体調が悪い程度かな?」と見過ごしがちです。

 

多いのが、昏睡状態になってから病院に運び込まれるケースです。

この場合、点滴やインスリン投与でまずは血糖値を正常の値まで戻す処置がとられます。

ここでその後の経過により、経口血糖降下薬などが処方される場合があります。
そして、経過観察ということになります。

 

ここからは各人によって変わってきます。

  • その場限りの処置で元に戻り、飲食に気をつけることで普通の生活に戻れる人
  • 元々、糖尿病になりやすい素質があり、そのまま2型糖尿病と診断される人

こうならないように、日ごろから、ジュースやスポーツドリンクを摂取することが多い人は気をつけてください。

 

ペットボトル症候群にならないためには?

道路を走る女性

 

当然ですが、普段の水分摂取を、ジュースやスポーツドリンクに頼らないことです。

またその他にも

  • ジュースやスポーツドリンクの弊害を知っておく
    バランスの良い食事をとる
    適度な運動を心がける
    定期健診を受ける

という予防法が考えられます。

 

どれも糖尿病や他の生活習慣病の予防にもつながりますから、しっかりとたいさくしておきたいですね。

 

まとめ

ジュースや糖分の多い炭酸水、スポーツドリンク、缶コーヒーなどを常飲している人は気をつけてください。

特に夏場は外で喉が渇いたときなど、ジュースを選んでしまいがちですが、極力お茶や水を選ぶなど意識して飲み物を選んでくださいね。

 

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