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猫の多頭飼いってどうなの? メリット・デメリットと注意点

time 2016/11/03

猫の多頭飼いってどうなの? メリット・デメリットと注意点

 

猫は元来、単独生活者です。

大人になると、自分だけの縄張りをつくり、一匹で暮らす動物です。

 

それは自分のエサを確保するという意味でとても大事なことでした。

しかし、人に飼われ、エサが十分にある環境では複数の猫が一緒に暮らすことが可能です。

 

多頭飼いのメリット

メリットを3つ紹介します

 

お留守番させやすい

仕事をしていて昼間、家を空けることの多い飼い主さんですと、中には寂しがる猫もいます。

というのも、飼い猫はいつまでも子猫感覚でいますので、パパママがいなくなると寂しいんですね。

 

【参考】

 

しかし、多頭飼いをしていると、自分以外にも猫がいるので、安心し、精神的に落ち着きます。

 

猫同士の絡みでかわいさ倍増

一匹いるだけでもカワイイのに、猫が複数いて、猫同士で遊んだり、(仲が良ければ)一緒に寝たりするんです。

これほどカワイくて癒されることはありませんよ。

 

加減を覚える

これは私の感覚ですが、一匹で育つより、多頭飼いしている猫の方がじゃれたときの力の加減が上手いような気がします。

猫同士で遊んでいるうちに、力の加減を覚えるんですね。

 

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多頭飼いのデメリット

メリットと同じくデメリットも3つ紹介します。

 

病気感染のリスクがある

一匹が感染性の病気にかかった場合、別の猫にも感染してしまうことがあります

体調を崩した猫を病院に連れて行ったときには、獣医さんに多頭飼いをしていることを告げ、感染性のものか確認した方がよいでしょう。

 

いたずらの被害が倍増

夜中の運動会だけではなく、お留守番しているときにも猫たちは部屋の中で暴れていることがあります。

障子や襖を破いたり、物をひっくり返したり。

二匹以上だと、それが倍増するわけですから片付けが大変です。

 

エサやトイレなどの消耗品の費用が倍増

これは必ずかかるものですから仕方がありません。

 

次項で具体的に紹介します。

 

多頭飼いするにあたっての注意点

 

猫と飼い主

 

主に3つの注意点があります。

 

金銭的な問題

1匹につき1日200円のエサ代がかかるとすると、

  • 200円 × 365日 = 73,000円

となり、年間73,000円かかります。

 

これが猫の頭数だけかかります。

 

また、猫によっては慢性的な病気で、療法食しか食べられない子もいます。

そうなると、もう少しお金がかかるかもしれません。

 

また、トイレ砂を買うお金も必要となってきます。

こちらは消耗品ですから、ずっとかかる費用です。

 

更に、避妊・去勢手術や毎年かかるワクチンのことを考えなければいけません。

 

しかも、不意の病気やケガなどで病院代がかかることもあります。

脅かすわけではありませんが、我が家の猫は先天的に股関節の疾患があり、その手術に約30万円かかりました。

 

大事な家族ですから痛そうにしているのを放っておけませんよね。

珍しいケースですが、そういうこともあるということで参考にしてください。

 

くわしくはこちらを参考にどうぞ。

 

面倒見切れる数の問題

一人で面倒見切れる数の猫は、2~3匹を目安にしてください。

個人の飼育経験や生活スタイルにもよりますが、仕事をしながら真剣に世話をしようと思ったら3匹までが限界です。

 

猫は喋れませんので、微妙な体調の変化などに目が行き届くということを考えると、それくらいが限度でしょう。

 

また、不測の事態も考えなければいけません。

たとえば、地震や火事などで、家から別の場所へ避難しなければいけなくなった場合です。

 

緊急時の実体験

 

実体験を紹介します。

我が家は夫婦2人で猫を3匹飼っていますが、以前、隣りのビルで火事があったときは避難するのがとても大変でした。

 

猫だけではなく、最低限のもの(貴重品など)を持って逃げる必要がありましたし、どこから避難するとよいのか判断しなければいけませんでしたので。

仮に一人だった場合、状況の把握から避難の支度まで自分一人でしなければいけませんから、より大変だと思います。

 

幸い我が家の猫たちは大人しくしていたのでよかったのですが、緊急事態であることを察した猫たちが慌てて逃げ回るということもあります。

そうなると、より避難に時間がかかりますよね。

 

そういうことを想定して、最低限のエサと水などを入れた緊急避難セットを作っておくことも必要だと思います。

 

部屋のスペースの問題

猫は上下のスペースも上手く活用しますから床面積が直接関係するわけではありません。

 

とはいえ、やはり限度があります。

目安としては、1部屋につき、1匹だと考えてください。

もちろん広さも関係してきますし、キャットタワーなどで縦の空間を利用すれば、ワンルームでも2匹飼えるかもしれません。

 

そういった場合、部屋の広さよりも猫それぞれの小さいときの経験や相性が関係してきます。

それを次項で詳しく紹介します。

 

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小さい頃に他の猫とかかわったかどうかで決まる

2匹の子猫

 

子猫は普通、3~5匹の兄弟と一緒に生まれ、母猫の庇護のもとでみんな一緒に成長します。

生後10日前後で目が開き、耳も開きます。

つまり、そのタイミングで自分の周りの世界を認識し始めるわけです。

 

生後2週目から7週目までを、周りの環境や自分の仲間を認識する社会化期と呼びます。

この時期にどういう経験をしたかで、猫の性格が決まるそうです。

 

社会化期に兄弟との接触なしに育った子猫は、他の猫を仲間だとみなしません。

ですので、最初に〇匹飼うと決めたら、途中で1匹ずつ増やしていくより、同時に飼い始める方が良いでしょう。

その方が猫同士の関係が上手くいく可能性が高くなります。

 

先住猫がいて新しい猫を迎え入れる場合は、会わせ方にも注意しましょう。

急に喧嘩になって怪我をしないように、新しく入る子猫をケージに入れてから初体面させるなど、工夫が必要です。

 

また、余談ですが、社会化期に犬や鳥と共に育った猫は、生涯犬や鳥を仲間として暮らします。

そのことも覚えておきましょう。

 

最後に

社会化期に他の猫(動物)と接していない猫は、1匹で飼う方がストレスを感じず、その子にとっては幸せなのかもしれません。

多頭飼いを検討する場合は、そういったことも考慮に入れておいてください。

 

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