2024/10/11
血液が全身に栄養を届け、老廃物を運び出すという重要な働きをしていることは、皆さんご存知のはずです。
ですので、血液の状態が悪くなると、疲れやだるさ(倦怠感)を引き起こします。
また、血流が悪くなると、冷え性、むくみ、凝りなどを引き起こします。
更に、血管に弾力がなくなって硬くなると体内の老化が進み、それが見た目にも影響してきます。
しかも、心筋梗塞や脳卒中など生命の危機にもかかわってきますので要注意です。
アンチエイジングと健康の両方のために血液を老化させないようにしましょう。
Contents
医学的に『見た目』と『血』は関係が深い
貧血になり、血が薄くなると青白い顔になり、肌がくすみ、髪の毛がパサつきます。
また、血流が悪くなり、目の下にクマができると、やはり老けて見えますよね。
しかも、女性は血管(動脈)が硬くなると、シミの面積が広がることがわかりました。
愛媛大学医学部老年・神経・総合診療内科の、伊賀瀬道也准教授らの研究グループが発表しています。
同年齢でも血管年齢が若い人(柔らかい人)ほどシミが少なく、範囲が狭かったそうです。
お肌に大きな影響を与えるのは紫外線だと考えられてきましたが、それだけではなさそうですね。
美肌のポイントは『ターンオーバー』(新陳代謝)
キレイな肌の基本は、肌がターンオーバーする力を高めてあげることです。
ターンオーバーとは、その名の通り、入れ替わりサイクルのことです。
おおよそ28日前後で古い細胞がはがれ落ち、新しく作られた肌細胞が上へと押し上げられてきます。
その力を高めておくことが大事なんですね。
そして、この新しい細胞に酸素と栄養を運んでくるのが血液(血流)です。
これが行き届かないことにはターンオーバー(新陳代謝)が悪くなり、なかなか新しい細胞が表に出てこれなくなるというわけですね。
血と毛髪は切っても切り離せない関係
頭皮の血流が良いほど、健康的でしっかりとした髪の毛が育つというのは、もはや常識かもしれません。
薄毛の方専用のシャンプーや育毛剤でも、そのようなCMや広告を目にしたことがあると思います。(特に男性用で多いですよね)
ですから、頭皮の血流を保つことがとても重要になってきます。
頭皮の血流を保つためには、まず全身の血流を良くすることが先決ですね。
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東洋医学の漢方では『血』が何より大事
漢方の世界では、「気(体のエネルギー源)・血(血液)・水(体内の水分)」のバランスを整えることで不調を改善するという考え方があります。
つまり、血液は三大重要要素の一つであるということです。
また、漢方では、女性の体が『7』の倍数で変化すると考えられています。
この考え方によると、
- 14歳・・・初潮
- 21歳・・・成熟
- 28歳・・・ピーク
- 35歳・・・老化の始まり
- 42歳・・・老化が加速
- 49歳・・・閉経
ということになります。
もちろん、個人差はありますが、大体このように考えられているということを知っておくのも無駄にはならないはずです。
月経(初潮) ⇒ 妊娠 ⇒ 出産 ⇒ 哺乳(母乳は血液から作られます) ⇒ 閉経
このように見て行くと、女性の一生は血液と切っても切り離せないということがわかりますね。
血液を若返らせ、健康に保つ生活習慣
身体が食べるものでできているということは、普段意識していなくても感覚でわかっているはずです。
ですから、まずは食事を意識して、血に良いものをとりましょう。
抗酸化成分を含んだ食材をとろう
何が良いかというと、抗酸化成分を多く含んだ食材を使った料理です。
老化の大きな原因は活性酵素です。
これが、血液中のコレステロールを参加させることで、動脈硬化にまでつながる悪い影響を与えています。
抗酸化成分の高い食材を挙げておきます。
フィトケミカル
・リコピン ⇒ トマト、すいか、さくらんぼなど
・ポリフェノール ⇒ カカオ、赤ワイン、ブルーベリーなど
・イソフラボン ⇒ 大豆、豆乳、豆腐など
・ペクチン ⇒ りんご、みかん、あんずなどビタミン類
・β-カロテン(ビタミンA) ⇒ 緑黄色野菜(かぼちゃ、ほうれん草、ニンジンなど)
・ビタミンC ⇒ じゃがいも、いちご、レモン、キウイフルーツなど
・ビタミンE ⇒ ナッツ類、アボカド、ブロッコリーなどミネラル類
・亜鉛 ⇒ 牡蠣、小麦胚芽、レバーなど
・セレン ⇒ 大豆、玉ねぎ、魚介類など
どれもスーパーで手に入るものですから、手軽に続けることができそうですね。
食べる順番も気にしよう
気をつけたいのは、血液中に糖分が多くなることです。
糖分が多くなることで、血管が傷つきやすくなり、硬くなります。
ですので、糖の吸収を穏やかにすることで、それを防ぎましょう。
ダイエット効果もありますので、オススメですよ。
- まずサラダなどの食物繊維をとる。汁物がある場合もここで
- おかず(肉や魚など)のたんぱく質
- ご飯、麺類などの炭水化物
塩分を減らして血管に優しく
塩分の摂りすぎが良くないことは、よく知られていますが、これは高血圧になるからです。
高血圧になると、血管に余分な圧力が加わりやすくなりますので、よくありません。
料理は薄味で、塩だけでなく醤油の使い過ぎにも気をつけましょう。
有酸素運動とストレッチ
有酸素運動と言えばジョギングですが、急な運動をして疲れたり、怪我をしては元も子もありません。
普段あまり運動していない方は、ウォーキングから始めてください。
血流がよくなり、代謝が上がるのでダイエット効果もあります。
また汗をかくことで汗腺の通りを良くして老廃物も排出できますから、美肌効果もありますよ。
それからストレッチを取り入れるのも血流を良くするという意味では、とても効果的ですね。
まとめ
ご覧のように、女性の若さと健康の根本は『血』にあります。
新しく健康な血を作り出すことを心がけることで、肌・髪・身体の若々しさをいつまでも保ち続けましょう!