2024/10/11
偏頭痛は、頭痛の中でも特定の特徴を持つ慢性的な症状であり、患者にとって日常生活に大きな影響を与えることがあります。
この記事では、偏頭痛の主な種類とそれぞれの特徴について詳しく掘り下げてみたいと思います。
ある程度、自己診断ができるように詳しく記しますが、『市販の鎮痛薬が効かない』『異常な痛みがある』『頻発する』とった場合、早めに医療機関で診察を受けてください。
Contents
1. 片頭痛(Migraine)
片頭痛は、最も一般的な偏頭痛の形態であり、以下の特徴があります:
- 一側性の痛み: 主に頭部の片側(左右どちらか)に局在する頭痛が特徴です。
- 激しい痛み: 脈動するような痛みや重圧感を伴います。
- 吐き気や光過敏: 頭痛と同時に吐き気や嘔吐、光や音に敏感になることがあります。
- 発作的な性質: 痛みが発作的にやってきて、数時間から数日間続くことがあります。
片頭痛には前兆があることも
なお、片頭痛の発作は、前兆を伴うことがあります。これらは必ず順番に起きるわけではなく、全て起きるわけでもありません。
- 前駆症状:発症前最大24時間前から。食欲増進、気分の変動、あくび、体液貯留、頻尿などの初期症状
- オーラ: 片頭痛の直前または発作中に見られる。光の点滅やジグザグの線が見えることがあり、脱力感や接触感を感じることもある。
- 頭痛: 徐々に始まり、通常片側に局在し、ズキズキしたり拍動するような痛みが特徴。光、音、臭いに対して過敏になり、吐気や嘔吐、運動や咳、くしゃみによって痛みが悪化することがある。
- ポストドローム: 片頭痛の後に現れる段階で、倦怠感、衰弱感、混乱感があり、最大で数日間持続することがある。
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2. 群発頭痛(Cluster Headache)
群発頭痛は、極めて激しい痛みを伴う偏頭痛の一種で、以下の特徴があります:
- 突発的な痛み: 突然、非常に激しい痛みが起こり、頭部の一部(通常は目の周りや額)に集中します。
- 定期的な発作: 通常、毎日同じ時間帯に発作が起こる「クラスター」という形で現れます。
- 短期間の発作: 発作自体は15分から3時間続き、非常に苦痛を伴います。
- 同時発作: 一度に複数の発作が起こることがあります。
群発頭痛は、その激しい痛みと、発作の規則正しいパターンで特徴づけられます。
参考記事
3. 緊張型頭痛(Tension-type Headache)
緊張型頭痛は、頭部全体に軽度から中等度の痛みを引き起こす、最も一般的な頭痛の形態です。特徴は以下の通りです:
- 両側性の痛み: 頭部の両側に広がる圧迫感や痛みが特徴です。
- 継続的な痛み: 慢性的な痛みであり、数時間から数日間続くことがあります。
- 身体的ストレスや精神的ストレスと関連: ストレスや不良姿勢、筋肉の緊張が原因とされることが多いです。
緊張型頭痛は通常、片頭痛ほど重度ではないが、長期間にわたって症状が持続することがあります。
4. 二次性頭痛
二次性頭痛は、他の疾患が原因となって生じる頭痛です。一次性頭痛とは異なり、特定の病気や器質的な変化が背後にあることがあります。
以下に詳しく説明します。
頭の中の病気
- 脳血管障害
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などが含まれます。これらは命に関わる病気で、急激な頭痛を引き起こすことがあります。 - 脳腫瘍
脳そのものや周辺組織に生じた腫瘍です。腫瘍が圧迫して神経障害を引き起こすことがあります。 - 髄膜炎
脳を包む髄膜と脳脊髄液の中でウイルスや細菌が炎症を起こす病気です。
頭蓋外部の病気
急性緑内障発作: 緑内障の一種で、急激な眼圧上昇を引き起こすことがあります。頭痛や眼痛、吐き気を伴うことがあります。
全身性の病気
代謝の異常: 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(O SAS)、低血糖などが頭痛を引き起こすことがあります。
眼の問題
目の問題や眼圧の変化が頭痛を引き起こす場合があります(例:緑内障の急性発作)。
その他
薬物使用: 特定の薬物や薬剤の使用、過剰摂取、または薬物離脱が頭痛の原因になることがあります。
一次性頭痛とは異なり、二次性頭痛は緊急性が高く、命に係わる危険のある場合があります。
突然の頭痛や激しい痛み、吐き気、手足の麻痺などがある場合は速やかに受診することをお勧めします。
結論
偏頭痛は一般的には症状が軽度で自己管理可能な場合もありますが、重度の場合には専門的な治療や管理が必要となります。
症状や頻度、発作の特徴に応じて、適切な医療機関での診断と治療が推奨されます。
偏頭痛の種類とそれぞれの特徴を理解することで、自身の症状をより正確に把握し、適切な対処方法を見つける手助けになるでしょう。
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