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表皮と真皮の役割 丈夫な皮膚を作るために肌の構造と役割を知ろう

time 2016/10/25

表皮と真皮の役割 丈夫な皮膚を作るために肌の構造と役割を知ろう

 

肌に関する雑誌記事やウェブサイトを見ると、

美肌に必要な成分のコラーゲンやセラミドが…

というようなことを書いています。

 

しかし、

それらの成分がどのように肌へ浸透し、作用するのか知らない

と思っていませんか?

 

実はそういった成分の役割や肌のメカニズムまで理解してスキンケアしている方は、意外と多くないのかもしれません。

 

この記事では、皮膚の構造をご覧いただきます。

 

そのことにより、ご自分の肌の状態を把握し、

  • 今使っている化粧品がどのように作用しているか
  • 自分に合う化粧品や合わない成分
  • より詳しい肌質

などを知るのにお役立てください。

 

肌の構造を知る

一般に、皮膚と呼ばれている部分は、「表皮」「真皮」の2層構造になっています。

その厚みはわずか【0.41.5mm】程度です。

 

「肌をこすってはいけない」とよく言いますが、それはこの薄さゆえのことです。

肌は桃の皮のように薄いので、優しく丁寧にケアし、扱いましょう。

 

表皮の役割

肌の仕組み

出典元:http://bihada-sensei.com/beginners/mechanism/mechanism_007.html

 

この皮膚の中でもわずか0.3mm程度の「表皮」は一番内側から

  • 基底層(きていそう)
  • 有棘層(ゆうきょくそう)
  • 顆粒層(かりゅうそう)

と徐々に変化し、最後は皮膚の一番外側にある

  • 角質層(かくしつそう)

となり、一定の期間留まった後に、はがれ落ちていきます。

 

皮膚は生まれてはがれ落ちるまで、約1ヶ月のサイクルで再生されていて、これを

ターンオーバー

と呼びます。

 

基底層とは

基底層

出典:All About Beauty

 

表皮の一番底の真皮に接している層で、核のある円柱形の基底細胞が横一列に並んでいます。

 

基底層の95%は基底層細胞と呼ばれる若い角質細胞(表皮ケラチノサイト)であり、残りの5%は色素細胞(メラノサイト)です。

 

真皮の毛細血管から栄養を受け取り、細胞分裂をして表皮を作ります。

分裂した基底細胞のうちの一つは、基底層に残り、次の分裂に備えます。

もう一方の細胞は、上部の有棘細胞に変化し、更に顆粒細胞、角質細胞に変化してきます。

 

有棘層とは

角質化が始まる層です。

核を持つ多角形・大型の細胞が10層ほど重なっており、表皮の中で最も厚い層です。

 

ランゲルハンス細胞と呼ばれる、樹枝状の細胞が存在しており、体内に侵入した異物を見つけだすセンサーの役割をしています。

 

顆粒層とは

角質層(+淡明層)と、有棘層の間にある層のことです。

核を持った平べったい形(1~4層)の顆粒細胞が層をなしています。

 

細胞の中には、角化の過程で作られるタンパク質である「ケラトヒアリン」というガラス質状の顆粒があります。

 

角質層について

皮膚の最も外側にあり、

  • 角質細胞(ターンオーバーによって死んだ核のない平べったい細胞)
  • 角質細胞間脂質(ターンオーバーの過程で生まれる)

からできています。

 

成分の80~90%は、タンパク質のケラチンであり、10~20%の水分を含んでいるのが健康な状態です。

角質層は、細菌や紫外線、化学物質などから身体を守っています。

 

角質細胞の中には、天然保湿成分のNMF(Natural Moisturizing Factor:天然保湿因子)が含まれています。

これは、角層の水分を保つのに大きな働きをしています。

 

肌の一番外側を覆う厚さ0.020.03mmの角質層は、角質細胞がブロック状に重なっています。

 

その間には、セラミドを主成分とする細胞間脂質が、角質細胞同士をセメントのように接着しています。

このセラミドが角質細胞を十分につなぎ合わせることで、肌に水分をキープします。

水分が保たれた肌にはバリア機能が働き、潤います。

 

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美肌を保つために

美肌を保つためには

  • 皮膚の新陳代謝であるターンオーバーが正常に繰り返されていること
  • 水分保持の役割を果たすセラミドが十分に保たれ、肌のバリア機能が働いていること

が重要になります。

 

また、皮脂腺より分泌される皮脂と汗が混ざり合い(乳化といいます)、肌を包む皮脂膜となります。

この皮脂膜が、肌の保湿と保護をする天然のクリームの役割を果たします。

 

化粧品のクリームは、この皮脂膜を基準に作られています。

健康な肌の皮脂膜は、PH4.5~6.0の弱酸性に保たれ、酸に弱い最近やカビなどの増殖を抑制しています。

 

真皮の役割

真皮の場所

 

そして、次に紹介するのは、「表皮」を下から支えている「真皮」です。

 

真皮は、

  • 網目状に張り巡らされたコラーゲン線維(俗にいうコラーゲン)
  • コラーゲンをつなぎ合わせる弾力性のあるエラスチン

が、皮膚の弾力を保つために真皮内でクッションの役割を果たし、サポートします。

 

そして、これらの隙間には水分が十分に含まれたゼリー状のヒアルロン酸などが含まれます。

それらが肌の内側の水分を保つ役割を果たすだけでなく、肌全体に潤いと柔軟性をもたらしています。

 

真皮の中には繊維芽細胞と呼ばれる美肌作りに一番大きくかかわる細胞が点々と含まれます。

また、コラーゲンエラスチンヒアルロン酸を作り、古くなったコラーゲンやエラスチンの分解処理も行います。

 

しかし、老化や紫外線の影響で繊維芽細胞は弱り、真皮の構成要素の生産がスムーズにいかなくなります。

 

真皮全体のコラーゲンやエラスチンの生産量が減る

  • 表皮を支える力が弱くなる
  • 肌全体の弾力やハリが失われる
  • ほうれい線のような深いシワや、目の下や顔全体のたるみなどを引き起こす

ことになります。

 

丈夫な皮膚を作るために最も重要なケア

日常で心がけていただきたい重要なケアは、ご存知の通り保湿UVケアです。

化粧水の痕には乳液やクリームを塗って、水分が逃げないようにフタをしてあげましょう。

 

UVケアはシミ対策だけではありません。

紫外線が活性酵素を作り、肌そのものを老化させ、コラーゲンやエラスチンの生産量を減らしてしまうということを頭に入れ、常に行いましょう。

 

 

お肌のケアには、プロテオグリカン配合のオールインワンゲルをどうぞ。

 

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