2024/10/11
いじめは、多くの子どもが学校生活で直面する可能性のある深刻な問題です。
いじめは、その後の人生数十年にわたってな影響を及ぼすという研究結果もあります。
⇒ いじめられている人・いじめている人・傍観者など全ての人に対し、いじめは影響を与える(保健福祉省:米国 ※海外サイト)
いじめにあったときに適切に対処できる力を身につけることは、子どもにとって非常に重要です。
親として、子どもにいじめに対する対処法を教え、サポートすることで、子どもが困難な状況を乗り越えやすくなります。
ここでは、いじめに対する具体的な対処法を紹介します。
Contents
1. いじめにあったときの行動をシミュレーションする
いじめに遭遇したとき、どのように行動すればよいかを事前に子どもと一緒にシミュレーションすることが有効です。
「無視する」
「その場から離れる」
「強い態度で『やめて』と言う」
など、いじめの場面ごとに対応方法を考えておくと、実際の場面で冷静に対処しやすくなります。
子どもにとって無理のない行動を一緒に考え、練習することで自信を持たせることが大切です。
2. いじめをエスカレートさせないための対応
いじめに対して過度に反応したり、感情的になったりすると、いじめがエスカレートする可能性があります。
『からかっている』という意識でいじめをしてくる子どもは、相手が感情的になると喜んで更にその態度をエスカレートさせる傾向があります。
子どもには、いじめっ子に対して冷静な態度を保ち、自分の感情をコントロールすることの重要性を教えましょう。
前述の1で述べたように態度をはっきりさせ、感情的になり過ぎずに「やめて」と伝えるなど冷静な対応が、いじめを長引かせない鍵となることを伝えます。
スポンサーリンク
3. 信頼できる大人に相談するよう促す
多数でいじめをしてくる、暴力を脅しにいじめをしてくるときなど、一人では対処できないことがあります。
そういったときは迷わずに信頼できる大人に相談するよう伝えましょう。
また、そこまで酷い場合でなくても、いじめを一人で抱え込まず、信頼できる大人に相談することの大切さを子どもに伝えあげてください。
親、教師、スクールカウンセラーなど、話しやすい相手を見つけておくことが重要です。
子どもが「相談することは弱さではなく、問題を解決するための勇気ある行動」であると理解できるようサポートします。
また、相談する際の具体的な言葉や、どのように話すかも練習しておくと、実際に相談しやすくなります。
4. 自己肯定感を高める
いじめと言っても色々なパターンがありますが、子どもの容姿や能力に関するいじめは自己肯定感を著しく下げることがあります。
そういった種類のいじめに立ち向かうためには、自己肯定感を高めることが大切です。
子どもが自分に自信を持てるよう、小さな成功体験を積ませたり、ポジティブなフィードバックを与えたりすることで、自己肯定感を育てましょう。
また、いじめがあったときも「自分は悪くない」「価値がある存在だ」と思えるように、日常的に励ましの言葉をかけることが重要です。
素直な子、優しい子ほど相手の言葉を額面通りに受け取ってしまう可能性が高いので、特に注意して見守ってあげてください。
スポンサーリンク
5. いじめを受けた後の心のケア
いじめは子どもの心に大きな傷を残すことがあります。いじめを受けた後は、心のケアをしっかりと行うことが必要です。
具体的なアドバイスをする前に子どもが感じたことをじっくりと聞き、悲しみや怒りを表現させる場を提供しましょう。
また、必要に応じて専門家のサポートを受けることも考慮します。学校内のことなど親が対処しづらいこともあります。
いじめを経験した子どもが、再び自分らしく過ごせるような環境作りを目指しましょう。
いじめを受けたときの相談窓口
公的な相談窓口を紹介しておきます。
こどもの人権110番
フリーダイヤル 0120-007-110(ぜろぜろななのひゃくとおばん)
受付時間:平日 午前8時30分から午後5時15分まで(土曜・日曜・休日は受け付けていません)
全国共通の番号で、どこからかけても近くの法務局・地方法務局につながり、担当者が相談にのってくれます。電話料金はかかりません。
インターネットでの相談はこちらです。
LINEでも相談可能です。
都道府県警察の少年相談窓口
終わりに
いじめに対する対処法を子どもに教えることは、彼らの心の健康と安全を守るために非常に重要です。
子どもが困難な状況に直面したときに、適切に対応できる力を身につけられるよう、日々のサポートを惜しまないことが大切です。
親として、子どもの力を信じ、一緒にいじめに立ち向かうための準備を進めていきましょう。