2024/10/11
断乳、卒乳されたママさん、お疲れ様でした。
これから断乳・卒乳されるママさん、赤ちゃんとおっぱいでつながる時間を最後まで大事にしてあげてください。
この記事では、断乳・卒乳をしたときのおっぱいケアを以下の3パターンに分けて紹介します。
- 日にちを決めて、その日から飲ませないと決める断乳
- 授乳回数を徐々に減らし、分泌量を減らしていく断乳
- 自然卒乳
では、3つのパターンに行く前に、ケアを全くしない場合どうなるか説明します。
Contents
断乳・卒乳後、全くおっぱいケアをしない場合
断乳・卒乳の直後はまだ母乳が出ると思います。
ここで全く搾らない(搾乳しない)場合、おっぱいの中に残った母乳は徐々に体に吸収されます。
しかし、まれに断乳の過程で、おっぱいにたまった(古い)母乳が細菌感染で乳腺炎になることがあります。
また、溜まった母乳の脂肪が乳腺内に残ると次回の授乳の際に、詰まってしまい、なかなか開かなくなったり、しこりになったりすることがあります。
こういったトラブルを防ぐために、以下の3つの中から、ご自分に当てはまるケースの手順に沿ってケアしてください。
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日にちを決めて、その日から飲ませないと決める断乳の場合
手順を参考にしてください。
時期を選ぶ
まず、断乳する時期を選ぶことから始めます。
ママさんと赤ちゃん、2人ともが体調の良い日を選んでください。
当日はもうおっぱいを見せない方が良いので、お風呂もパパに頼んで入れてもらいましょう。
湯船は禁物、シャワーに
断乳後、しばらく(少なくとも3日)は入浴(湯船につかる)は避け、シャワーにしてください。
その際も極力、おっぱいを温めないようにしましょう。
食事について
断乳後、3日間は食事制限を強めにしてください。
メニューは和食中心の粗食で、糖分や油脂類は控えてください。
また、水分の吸収もできるだけ控えてください。
断乳直後の食事メニュー
水分を控えている分、食物繊維が豊富な野菜を食べましょう。便通を良くしてくれますし、体内の老廃物を排出してくれます。
知り合いのママさんがオススメしてくれたメニューは、
- 朝食にバナナとヨーグルト(控えめ)、各種野菜を混ぜたスムージー
- 昼ごはんはご飯とお味噌汁、お魚など
- 夕食はご飯と、野菜を茹でたものをポン酢でいただく、もしくはよく煮込んだ野菜スープなど
でした。
また、以下の食べ物は控えてください。
- インスタント食品やスナック菓子のような添加物が多いもの(乳腺炎の原因)
- 肉類、脂肪分を多く含むもの(乳腺が詰まりやすい)
- 乳製品(牛乳・チーズなどは母乳を作る元)
おっぱいが熱を持つときは
冷却シート(冷えピタ、熱さまシートなど)を貼ってください。
もしくは、里芋シップなどもいいでしょう。
搾乳について(初日~3日目)
おっぱいが張って苦しくなるたびに、圧抜き(軽く絞る)をしてください。
乳房の部分を押してしまうと、そこが詰まってしまい、炎症を起こすことがありますので、3日目までは触らないようにしてください。
乳輪と乳首部分を持って搾乳してください。
このときに搾る量は個人差がありますが、30~60ccくらいのことが多く、回数は一日1~3回くらいです。
搾乳について(4日目~)
4日目になったら、出なくなるまで絞り切ってください。
その後はまた、3日目までと同じように張って痛くなったら圧抜きする程度で大丈夫です。
次は、4日目から数えて一週間で、もう一度絞り切ってください。
その後は二週間、一ヶ月と様子を見ながら絞ってください。
最終的に、搾ったとき、白い母乳ではなく、透明な汁が出てきたら断乳が完了した証拠です。
とはいえ・・・
とはいえ、この手順通りにうまくいかないことも多いと思います。
そんなときでも焦らず、多めに搾ったり、様子を見たりしながら徐々に搾る回数を減らしてください。
また、ご自分ではどうも上手くいきそうにないと思ったときは、母乳外来のある産婦人科や助産院に相談してください。
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授乳回数を徐々に減らし、分泌量を減らしていく断乳の場合
授乳回数を徐々に減らしていく場合は、最終的に1日に1~2回の授乳になります。
そして、やめたときにはもうさほど母乳は出ていない状態だと思います。
全く飲ませなくなったとき、おっぱいが張るようでしたら、少し搾ってください。
そして、一週間後に一度搾りきって全部出してください。
その後は一か月後に、もう一度搾りきるくらいで大丈夫だと思います。
とはいえ、個人差がありますので、おっぱいが張るようでしたら、搾る方が良いと思います。
ちなみに、徐々に減らすやり方ですが、体験から言うと、私は1歳3ヶ月を過ぎてから夜の授乳をやめました。
夜間断乳ですね。
【夜間断乳についてはコチラをどうぞ】
そして、1歳半くらいで卒乳するくらいのペースで徐々に昼の授乳回数も減らしました。
このとき気をつけてほしいのは、母乳以外から水分補給ができることです。
脱水症状を起こすことになったら大変ですので。
自然卒乳の場合
赤ちゃんが次第におっぱいに興味を示さなくなって、授乳回数が自然と減ってきた。
そして、最終的に自然と卒乳することができた場合も、あまりおっぱいトラブルはないかもしれません。
とはいえ、おっぱいが張らない、痛くないからといって放っておくと、古い母乳が乳腺に溜まって細菌感染や詰まる原因になります。
ですので、やはりこうの場合も残乳ケアを行ってください。
特に張らない、痛くない場合は、完全に授乳をやめて一週間後に搾りきって全部出してください。
その後はもう一度、一か月後に搾りきるようにしてください。
断乳・卒乳後は赤ちゃんのケアも忘れずに
赤ちゃんにとって、これまでなくてはならなかったおっぱい。
それがなくなるということは、とても大きなことです。
すんなりやめられた赤ちゃんはいいですが、なかなか上手くやめられない子もいます。
どちらの場合も、急激な変化であることは変わりませんから、しっかりと愛情表現をしてあげてください。
それまで以上にスキンシップをして、声をかけてあげてください。
それだけで、赤ちゃんは精神的に安らぎを得られますので。