2024/10/11
お子さんが1歳に近くなってくると、次第に『卒乳』『断乳』ということが頭に浮かびますよね。
生後半年くらいから下の前歯が生えてきて、1歳になる頃には上の前歯も生えてきます。
そうなったら、もう乳児は卒業なんじゃないか、おっぱいを与えるべきでないのではないかと思っても不思議ではありません。
でも、授乳をやめようと思ったときに必ず出てくるキーワード、『卒乳』と『断乳』。
この二つって、どう違うのかわかりにくいですよね。
この記事では、それについて詳しく説明します。
卒乳、断乳の定義
結論から言うと、以下の通りです。
- 卒乳 ⇒ 子どもが自然におっぱいを飲まなくなり、授乳をやめること
- 断乳 ⇒ 日にちを決めて、その日以降は授乳をしないこと
卒乳は、お母さんが意識して徐々に授乳回数を減らすことで、子どもが少しずつ乳離れすることも含まれます。
また、最近は『断つ』という言葉があまり好ましくないという意識が浸透しています。
ですので、どちらも『卒乳』と言うこともありますが、この記事では上のような分け方をさせていただきます。
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断乳とは?
昔からある考え方で、子どもが一歳になる頃にはおっぱいをやめさせようというものです。
以前はこれが普通でしたから、母子手帳にも『断乳の有無』という項目が必ずありました。(自治体によっては今もあります)
断乳が勧められる、もしくはする理由としては下記のようなものがあります。
- おっぱいを長く飲ませると、自立心のない子どもになる、甘えん坊になる
- 少し成長するとおっぱいに執着心がでてきてやめにくくなるので、まだわからないうちにやめる
また、これとは別に、断乳をしなければならない場合もあります。
- 急に働かなければならなくなったなど環境の変化
- 母乳の出が悪い、または乳腺炎などおっぱいのトラブル
卒乳とは?
上で説明した通り、子どもが自然とおっぱいを飲まなくなる(もしくはそうなるようにしていく)ことが卒乳です。
ここ最近では、この考え方が主流となりつつあるように思えます。
というのも、前項で紹介した断乳が勧められる理由の一つである、
『おっぱいを長く飲ませると、自立心のない子どもになる』
というものが、実は違うのではないかという説が出てきたからです。
むしろ、おっぱいを長くあげている方が将来的に自立心が強くなるという専門家もいます。
その説では、
と言われています。
無理におっぱいをあげるのをやめるわけではないので、子どもが精神的に安定するというのがその理由です。
精神的に安定するから、その後、自立心が育ちやすいというわけですね。
うれしいことではありますが、母親としては少し寂しい気持ちになるかもしれません。
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断乳と卒乳、どちらがおすすめ?
先ほど述べた通り、赤ちゃんが無理なくおっぱいをやめることができる『卒乳』という考え方が広く浸透しつつあります。
ですから現在では、『卒乳』の方がおすすめです。
タイミングとしては、いくつかあると思います。
ママ側から
- ママの仕事への復帰
- 体力的、精神的に疲れが出た
子どもから自然に
- 食べ物や遊びなどに興味が高まり、おっぱいに執着がなくなる
また、その他にも以下の条件が揃ったときは、『卒乳』を考える時期かもしれません。
- 子どもが一日に三食食べるようになった
- 子どもがコップやマグでものが飲めるようになった
- おっぱいを飲んだり、飲まなかったりする
- ママが授乳をやめたいと思っている
とはいえ、人によって様々な状況がありますよね。
それによって、少し早いかなと思う時期に『断乳』せざるを得ないこともあると思います。
そういうときは早めに産婦人科に相談してください。