猫のフケ・皮膚トラブルは大丈夫?原因と受診の目安

猫の毛に白い粉のようなものがついていると、フケなのか、ほこりなのか、病気のサインなのか気になることがあります。
少量のフケが一時的に見られるだけなら、すぐに大きな問題とは限りません。空気の乾燥、抜け毛の時期、ブラッシング不足などで目立つこともあります。
ただし、フケが増えている、皮膚が赤い、かゆがる、毛が抜ける、かさぶたがある、同じ場所をなめ続けるといった変化がある場合は注意が必要です。
この記事では、猫のフケや皮膚トラブルで見ておきたいポイント、家庭でできるケア、動物病院に相談した方がよい目安を紹介します。
Contents
少量のフケは見られることがある
猫の毛の間に、少しだけ白いフケが見えることがあります。
特に背中や腰のあたりは、猫によって毛づくろいが届きにくく、フケや皮脂汚れが目立つことがあります。高齢猫や太り気味の猫では、体をうまくなめられず、毛づくろい不足でフケが出やすくなることもあります。
ただし、フケが急に増えた、広い範囲に出ている、皮膚が赤い、かゆがっている場合は、単なる乾燥だけではない可能性があります。
いつから出ているのか、量が増えているのか、猫が気にしているのかを見ておきましょう。
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皮膚の赤み・かゆみ・脱毛を見る
フケを見るときは、毛だけでなく皮膚の状態も確認します。
毛を少し分けて、皮膚に赤みがないか、かさぶたがないか、湿っていないか、毛が薄くなっていないかを見ましょう。
猫が同じ場所をなめ続ける、かく、噛む、毛をむしるような様子がある場合は、かゆみや違和感があるのかもしれません。
皮膚トラブルは、見た目だけでは原因を判断しにくいです。ノミ、アレルギー、感染、真菌、食事、ストレスなど、いくつかの原因が関係することがあります。
ブラッシングで皮膚の状態を確認する
ブラッシングは、抜け毛を取るだけでなく、皮膚の状態を見る時間にもなります。
ブラシをかけながら、フケが多い場所、毛が薄い場所、かさぶた、赤み、しこり、痛がる場所がないかを確認しましょう。
短毛の猫でも、換毛期や乾燥する時期にはフケが目立つことがあります。長毛の猫では、毛のもつれの下に皮膚トラブルが隠れている場合もあります。
ただし、強くブラッシングしすぎると皮膚を傷めることがあります。フケを取ろうとして強くこするのではなく、猫が嫌がらない範囲でやさしく行いましょう。
参考記事
猫用ブラシの選び方|短毛・長毛・抜け毛対策に合う種類
乾燥や毛づくろい不足が関係することもある
室内の空気が乾燥している時期には、皮膚が乾燥してフケが目立つことがあります。
また、高齢猫、太り気味の猫、関節に痛みがある猫では、毛づくろいが十分にできず、皮膚や被毛の状態が悪くなることがあります。
この場合、こまめなブラッシング、室内の乾燥対策、体重管理、猫が休みやすい環境づくりが役立つことがあります。
ただし、フケが多い状態が続く場合は、乾燥だけと決めつけない方が安心です。
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ノミや寄生虫にも注意する
フケやかゆみがあるときは、ノミや寄生虫の可能性も考えます。
猫が体を強くかく、噛む、落ち着かない、黒い粒のような汚れが毛の根元にある場合は注意が必要です。
ノミや寄生虫は、完全室内飼いでも可能性がゼロとは言い切れません。人の服や荷物、他の動物を介して持ち込まれることがあります。
自己判断で市販薬を使う前に、動物病院で相談すると安心です。猫に使えない成分が含まれる薬剤もあるため、犬用のノミ取り薬などを自己判断で使うのは避けてください。
円形の脱毛やかさぶたは早めに相談する
円形に毛が抜けている、皮膚が赤い、かさぶたがある、フケと脱毛が同時にある場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
真菌感染、いわゆる皮膚糸状菌症が関係することもあります。Cornell Feline Health Center は、猫の皮膚糸状菌症では円形の脱毛、毛の折れ、皮膚のかさつきやかさぶた、皮膚や毛色の変化、炎症、過剰な毛づくろい、フケなどが見られることがあると説明しています。
皮膚の問題は、家庭で見ただけでは判断が難しいことがあります。人や他の動物にうつる可能性があるものもあるため、気になる症状がある場合は早めに確認しましょう。
食事や体調が皮膚に出ることもある
猫の皮膚や被毛の状態は、食事や体調とも関係します。
栄養が偏っている、体調不良がある、消化器の問題がある場合に、毛づやや皮膚の状態に変化が出ることがあります。Cornell Feline Health Center も、栄養の問題や消化器疾患が皮膚病として現れることがあると説明しています。
ただし、フケがあるからといって、すぐにフードを変えればよいとは限りません。
急なフード変更は、下痢や食欲低下につながることがあります。フケやかゆみが続く場合、まずは動物病院で原因を確認し、必要に応じて食事を見直す方が安心です。
シャンプーは自己判断で増やさない
フケがあると、シャンプーで洗いたくなるかもしれません。
しかし、猫は基本的に頻繁なシャンプーを必要としないことが多いです。洗いすぎると、皮膚の乾燥や刺激につながることがあります。
汚れが気になる場合でも、猫用の低刺激なものを使い、必要な範囲にとどめましょう。皮膚に赤み、かさぶた、強いかゆみがある場合は、シャンプーで対処しようとせず、動物病院に相談してください。
人間用のシャンプーや自己判断の薬用シャンプーは使わない方が安全です。
参考記事



こんなときは動物病院へ相談する
次のような症状がある場合は、動物病院へ相談しましょう。
フケが急に増えた
皮膚が赤い
かさぶたがある
毛が抜けている
同じ場所をなめ続ける
体を強くかく
皮膚がべたつく
強いにおいがする
黒い粒のような汚れがある
円形の脱毛がある
食欲や元気がない
他の猫や家族にも皮膚症状がある
コーネル大学猫健康センターは、猫の皮膚病は原因によって治療が変わるため、原因に合わせた対応が必要だと説明しています。家庭で原因を決めつけず、症状が続く場合は診察を受ける方が安心です。
まとめ
猫のフケは、少量で一時的なものであれば、すぐに大きな問題とは限りません。
ただし、フケが増えている、かゆがる、皮膚が赤い、毛が抜ける、かさぶたがある、同じ場所をなめ続ける場合は注意が必要です。
家庭では、やさしくブラッシングしながら皮膚の状態を確認し、部屋の乾燥や毛づくろい不足にも気をつけましょう。
一方で、皮膚トラブルは原因を見分けにくいことがあります。フケやかゆみが続く場合、脱毛や赤みがある場合は、自己判断でシャンプーや薬を使う前に動物病院へ相談しましょう。
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