2024/10/11
メラニンはシミの元になるというイメージが強いため、肌にとって悪いものと考えられがちです。
しかし、実はメラニンは肌を紫外線から守る大切な働きをしているものでもあります。
メラニン(メラニン色素)とは?
メラニンは人間だけでなく、他の動物、植物、または一部の菌類などに形成される色素です。
黒色メラニン(ユーメラニン)と肌色メラニン(フェオメラニン)の2種類があります。
黒人・白人・黄色人種で肌の色や髪の色に違いがあるのは、黒色メラニンと肌色メラニンの量が異なるためです。
黒色メラニンの量が多いほど、肌や髪の色が黒くなります。
加齢によって黒髪が白髪になっていくのは、メラノサイトを生み出す幹細胞の衰えにより、毛根でメラニンが生成されなくなるためだと考えられています。
メラニンの働き、メラニンが作られるお肌の層
メラニンは、表皮の基底層にあるメラノサイトによって生成されます。
メラノサイトは紫外線などの刺激を受けるとメラニンを作り出します。
これは、メラニン色素を含む表皮細胞でバリアゾーンを形成し、肌細胞が紫外線の刺激を受けないようにするためです。
こうすることで、紫外線によるDNAの破壊や皮膚がんの発生を、未然に防いでいます。
つまり、メラニン色素は肌トラブルや病気を防ぐためになくてはならない物質といえます。
【参考】
メラニン色素とシミの関係
では、「メラニン色素 = シミ」と考えられている理由はなんでしょうか?
それは、過剰に生成されたメラニンが色素沈着を起こし、シミとなるためです。
通常、生成されたメラニン色素はターンオーバーにより排出されるため、色素沈着を起こすことはありません。
しかし、紫外線などの刺激を過剰に受けると、メラニン色素も過剰に生成されるため、排出しきれなかったものが残り、シミとなってしまいます。
また、ターンオーバーの崩れもメラニンの排出を滞らせるため、やはりシミの原因となってしまいます。
メラニンの働きを正常なものにするためには、
- 肌に紫外線や摩擦などの刺激を与えないこと
- ターンオーバーを乱さない生活習慣を保つこと
が大切です。
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メラニン色素とほくろの関係
ほくろには『先天性』のものと『後天性』のものがあり、メラニン色素が関係しているのは、『後天性』のものです。
後天性のほくろは、外からの刺激により、色素細胞(紫外線から肌を守る細胞)が異常を起こした結果としてできるものです。
後天性のほくろは先天性のものと違い、増えやすい特徴があります。
紫外線以外にもほくろの原因が!
ほくろの原因は紫外線以外にも、摩擦や圧迫なども挙げられます。
特に、下着の締め付けやこすれで、いつも体の同じ部分に重量や熱をかけていると、その部分の細胞を傷つけます。
そうなると、メラニン色素の大量発生させる可能性が高くなります。
更に、ストレス、乱れた生活習慣、また女性は妊娠・出産によってホルモンバランスが崩れることもほくろの原因になります。
お肌のターンオーバーが進まなくなった結果として、ほくろができます。
メラニン色素が原因となる色素沈着を防ぐためには、ターンオーバーを正常化させることです。
こちらの記事を参考にしてください。
コメント
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