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猫の行動と心理を理解する|しぐさ・鳴き声・爪とぎ・トイレ行動の意味

2024年7月20日 / 猫の行動と気持ち

猫と暮らしていると、行動の意味が分からないことがあります。

 

人間から見ると気まぐれに見える行動でも、猫なりの理由があることがあります。

ただし、猫の行動を「これは必ずこういう意味」と決めつけるのは危険です。同じしぐさでも、状況、性格、年齢、体調、環境によって意味が変わることがあります。

大切なのは、猫の行動を一つのサインとして見ながら、生活環境や体調の変化も合わせて考えることです。

この記事では、猫のしぐさ、鳴き声、よくある行動、困った行動に見えるときの考え方を整理します。

 

この記事でわかること

  • 猫のしぐさからわかること
  • 猫の鳴き声から考えられること
  • 爪とぎ・高い場所・狭い場所などの行動の意味
  • トイレ以外で排泄する、家具で爪とぎするなどの見直しポイント
  • 猫の行動を決めつけずに理解する考え方

 

猫の行動は「気まぐれ」だけではない

猫は気まぐれな動物だと言われることがあります。

たしかに、さっきまで甘えていたのに急に離れる、近づいてきたのに触ろうとすると逃げる、遊んでいたと思ったら急に寝る、といったことはよくあります。

ただ、それは猫が何も考えていないという意味ではありません。

猫には猫の距離感があります。
猫には猫の安心できる場所があります。
猫には猫の嫌がるタイミングがあります。

 

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人間の感覚では分かりにくいだけで、猫の行動には、安心、不安、警戒、興奮、退屈、要求、体調の変化などが表れていることがあります。

猫の心理を理解するには、ひとつの行動だけを見るのではなく、その前後の状況を見ることが大切です。

こうしたことを合わせて見ると、猫の行動を少し理解しやすくなります。

 

猫のしぐさからわかること

猫は言葉ではなく、体の動きで気持ちを表すことがあります。

ただし、しぐさの意味は一つではありません。状況と合わせて見ることが大切です。

 

しっぽの動き

猫のしっぽは、気持ちを見る手がかりになります。

しっぽを立てて近づいてくるときは、相手に対して好意的だったり、安心していたりすることがあります。

 

一方で、しっぽを大きくバタバタ振るときは、不満、興奮、警戒、迷いなどがある場合があります。

犬のように「しっぽを振っているから喜んでいる」と考えると、猫の場合は読み違えることがあります。

触っているときにしっぽの動きが強くなったら、少し離れた方がよいかもしれません。

 

耳の向き

耳の向きも、猫の気持ちを知る手がかりになります。

耳が前を向いているときは、何かに興味を持っていることがあります。
耳が横や後ろに倒れているときは、不安、警戒、不快感がある場合があります。
音のする方向に耳だけを動かしているときは、周囲を確認している状態です。

 

猫は人間よりも音に敏感です。

大きな音、知らない声、掃除機、インターホンなどに反応して耳の向きが変わることもあります。

 

目を細める・ゆっくりまばたきする

猫が目を細めたり、ゆっくりまばたきしたりすることがあります。

リラックスしているときや、相手に警戒していないときに見られることがあります。

猫がこちらを見ながらゆっくりまばたきしてくる場合は、こちらもゆっくりまばたきを返してみてもよいでしょう。

 

ただし、目を細める行動がいつもと違う場合や、目やに、涙、痛そうな様子がある場合は、単なるリラックスではなく体調面の問題があるかもしれません。

しぐさだけで判断せず、普段との違いも見ることが大切です。

 

体をこすりつける

猫が足元や家具に体をこすりつけることがあります。

これは、においをつける行動の一つと考えられます。自分のにおいをつけることで、安心できるものとして確認している場合があります。

飼い主に体をこすりつけるときは、親しみや安心感が関係していることもあります。

 

ただし、しつこくこすりつける、落ち着きがない、何かを強く要求しているように見える場合は、食事、遊び、トイレ、体調なども確認してみましょう。

猫が人に近づいたり、同じ空間で過ごしたりする行動については、猫が人になつく理由の記事でも詳しく解説しています。

 

猫が人に近づいたり、同じ空間で過ごしたりする行動については、猫が人になつく理由の記事でも詳しく解説しています。

 

猫の鳴き声からわかること

猫の鳴き声にも、いくつかの意味があります。

ただし、鳴き方だけで気持ちを完全に判断することはできません。声の高さ、長さ、回数、状況を合わせて考えます。

 

短く鳴く

短く「ニャッ」と鳴く場合は、あいさつ、反応、軽い要求などのことがあります。

飼い主が帰宅したとき、ごはんの前、名前を呼んだときなどに短く鳴く猫もいます。

猫によっては、よく鳴くタイプとあまり鳴かないタイプがあります。

普段からよく鳴く猫なのか、急に鳴くようになったのかを見ておくと、変化に気づきやすくなります。

 

長く鳴く

長く鳴く場合は、何かを要求していることがあります。

こうした理由が考えられます。

ただし、要求に毎回すぐ応えると、「鳴けば要求が通る」と覚えることもあります。生活リズムを整えながら、必要な対応とそうでない対応を分けることも大切です。

 

低い声で鳴く

低い声で鳴く、うなるように鳴く場合は、警戒、不快感、威嚇、痛みなどが関係していることがあります。

知らない人や動物が近くにいるとき、触られたくないとき、具合が悪いときなどに見られることがあります。

低い声で鳴いているときは、無理に近づいたり、抱っこしたりしない方がよいです。

まず距離を取り、何に反応しているのかを確認しましょう。

 

鳴き続けるときは環境や体調も確認する

猫がいつもと違って鳴き続ける場合は、環境や体調も確認します。

 

特に、高齢猫や持病のある猫が急に鳴き続ける場合は、体調の変化が関係していることもあります。

いつもと違う鳴き方や行動が続く場合は、環境だけでなく体調面も確認した方が安心です。日頃の健康管理については、猫の健康管理の記事でも紹介しています。

 

日頃の健康管理については、猫の健康管理の記事でも紹介しています。

 

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猫がよくする行動の意味

猫には、よく見られる行動がいくつかあります。

人間から見ると不思議でも、猫にとっては自然な行動であることが多いです。

 

爪とぎをする

爪とぎは、猫にとって自然な行動です。

爪の手入れだけでなく、気分転換、ストレス発散、におい付け、体を伸ばす運動などの意味があります。

家具や壁で爪をとがれると困りますが、爪とぎそのものをやめさせるのは難しいです。

 

大切なのは、猫が爪とぎしてよい場所を用意することです。

猫によって、縦型が好きな場合、床置き型が好きな場合、段ボール素材が好きな場合、麻縄が好きな場合があります。

爪とぎは、猫にとって自然な行動です。家具や壁で爪をといで困る場合は、叱るだけでなく、使いやすい爪とぎ場所を用意することが大切です。爪とぎ器の選び方については、爪とぎ器を上手に選ぶ方法の記事で詳しく紹介しています。

 

爪とぎ器の選び方については、爪とぎ器を上手に選ぶ方法の記事で詳しく紹介しています。

 

爪とぎできる場所を用意する

家具や壁で爪をとがれる場合は、叱るだけでなく、猫が使いやすい爪とぎ器を用意することが大切です。置き型、縦型、段ボール製、麻製など、猫の好みに合わせて選びましょう。

 

高い場所に登る

猫は高い場所を好むことがあります。

高い場所から周囲を見渡せると、安心しやすい猫もいます。外敵のいない室内でも、猫の習性として高い場所に登ることがあります。

棚、冷蔵庫、カーテンレール、キャットタワーなどに登る猫もいます。

危ない場所に登る場合は、叱るよりも、登ってよい場所を用意する方が現実的です。キャットタワーや棚の一部を猫用にするなど、安全に高い場所へ行ける環境を作りましょう。

 

高い場所が好きな猫にはキャットタワーも候補になる

猫が棚や冷蔵庫など危ない場所に登る場合は、安全に上下運動できる場所を用意すると安心です。キャットタワーや猫用ステップを使うと、猫が落ち着いて過ごせる場所を作りやすくなります。

 

 

狭い場所に入る

猫は狭い場所に入りたがることがあります。

段ボール、袋、家具の隙間、クローゼットの中などに入るのは、身を隠せる安心感があるからかもしれません。

ただし、ビニール袋や洗濯機、押し入れ、収納ボックスなどは危険な場合があります。

猫が隠れられる場所を用意することは大切ですが、閉じ込めや誤食につながる場所には注意が必要です。

 

猫が隠れられる場所を作っておく

猫は、狭くて落ち着ける場所を好むことがあります。ドーム型ベッドや猫ハウスを用意しておくと、来客時や大きな音がしたときにも安心して逃げ込める場所になります。

 

 

飼い主のあとをついてくる

猫が飼い主のあとをついてくることがあります。

甘えたい、食事が欲しい、遊んでほしい、単に飼い主の行動が気になるなど、理由はいくつか考えられます。

ずっとついてくる場合でも、必ずしも強い依存とは限りません。

ただ、飼い主がいないと極端に不安になる、留守番中に問題行動が出る、鳴き続けるといった場合は、生活環境や留守番時間を見直した方がよいこともあります。

 

急に走り回る

猫が急に走り回ることがあります。

夜や朝方、トイレの後、遊び足りないときなどに見られることがあります。

室内で暮らす猫は、運動量が不足しやすい場合があります。遊びの時間を作ったり、上下運動できる環境を整えたりすると、エネルギーを発散しやすくなります。

ただし、急に落ち着きがなくなった、苦しそうにしている、いつもと違う走り方をする場合は、体調面も確認しましょう。

 

困った行動に見えるときの考え方

猫の行動は、人間から見ると困った行動に見えることがあります。

しかし、猫にとっては自然な行動だったり、何かを知らせるサインだったりすることがあります。

叱る前に、原因を考えてみることが大切です。

 

トイレ以外で排泄する

猫がトイレ以外で排泄する場合、単なるいたずらとは限りません。

こうした原因が考えられます。

 

トイレ以外で排泄する場合は、トイレの汚れ、置き場所、猫砂の種類、体調不良など複数の原因が考えられます。猫トイレや猫砂の選び方については、猫トイレと猫砂の選び方の記事でも整理しています。

排泄時に痛そうな様子がある、何度もトイレに行く、尿が出ていないように見える、血が混じっているように見える場合は、早めに動物病院へ相談してください。

 

猫トイレや猫砂の選び方については、猫トイレと猫砂の選び方の記事でも整理しています。

 

家具で爪とぎする

家具で爪とぎされると困りますが、猫にとって爪とぎは必要な行動です。

家具で爪をとぐ場合は、猫が使いやすい爪とぎ器が近くにない、素材が好みに合っていない、置き場所が悪いなどの可能性があります。

よく爪とぎする場所の近くに、使ってよい爪とぎ器を置くと、そちらに誘導しやすくなります。

爪とぎを叱るだけではなく、爪とぎしてよい場所を作ることが大切です。

 

食卓やキッチンに上がる

猫が食卓やキッチンに上がる場合、におい、好奇心、飼い主の行動への関心などが関係していることがあります。

ただし、キッチンには猫にとって危険なものが多くあります。

玉ねぎ、チョコレート、ぶどう、アルコール、カフェイン、薬、包丁、熱い鍋、ゴミ箱など、触れてほしくないものが多い場所です。

食卓やキッチンに上がる猫の場合は、誤食対策も大切です。猫が口にしない方がよい食べ物や保管方法については、猫に与えてはいけない食べ物の記事で整理しています。

 

猫が口にしない方がよい食べ物や保管方法については、猫に与えてはいけない食べ物の記事で整理しています。

 

夜中に鳴く・走る

夜中に鳴いたり走ったりする猫もいます。

昼間の運動量が少ない、退屈している、生活リズムがずれている、食事の時間を覚えているなど、理由はいくつか考えられます。

寝る前に少し遊ぶ、日中に運動できる環境を作る、食事時間を見直すことで落ち着く場合もあります。

ただし、高齢猫が急に夜鳴きするようになった場合や、明らかに不安そうな様子がある場合は、体調や認知機能の変化が関係することもあります。気になる変化が続く場合は、動物病院へ相談しましょう。

 

猫の行動を理解するために大切なこと

猫の行動を理解するには、行動の意味を一つずつ暗記するより、猫の立場で環境を見ることが大切です。

 

人間の感覚で決めつけない

猫の行動を、人間の感覚で決めつけると誤解しやすくなります。

 

こう考える前に、猫にとって何が起きているのかを見直します。

猫の行動には、環境や体調が関係していることがあります。

 

叱る前に環境を見直す

困った行動があると、つい叱りたくなります。

しかし、叱るだけでは根本的な解決にならないことが多いです。猫は、なぜ叱られているのかを人間の期待どおりに理解するとは限りません。

家具で爪とぎするなら、爪とぎ器の数や場所を見直す。
トイレ以外で排泄するなら、トイレ環境を見直す。
キッチンに上がるなら、食べ物の置き場所や侵入対策を見直す。
夜中に走るなら、日中の運動量を見直す。

行動を変えたいときほど、まず環境を変える方が現実的です。

 

いつもと違う行動は体調面も考える

猫は、体調が悪くても分かりやすく訴えないことがあります。

急に鳴き方が変わった。
隠れる時間が増えた。
食欲が落ちた。
トイレの回数が変わった。
触られるのを嫌がるようになった。
動きが鈍くなった。

こうした変化がある場合は、心理や性格だけで片づけない方がよいです。

いつもと違う行動が続く場合や、苦しそうな様子がある場合は、動物病院へ相談しましょう。

 

まとめ

猫の行動は、単なる気まぐれだけではありません。

しっぽ、耳、目、鳴き声、爪とぎ、トイレ行動、走り回る行動などには、猫なりの理由があることがあります。

ただし、行動の意味を一つに決めつけるのではなく、状況、環境、体調、猫の性格を合わせて見ることが大切です。

猫が困った行動をしているように見えるときも、まずは叱る前に環境を見直してみましょう。

爪とぎできる場所はあるか。
トイレは清潔か。
安心して眠れる場所はあるか。
食べ物や危険なものを出しっぱなしにしていないか。
遊びや運動の時間は足りているか。
いつもと違う体調の変化はないか。

猫の行動を理解することは、猫を思い通りに動かすことではありません。

猫が何に安心し、何を嫌がり、どんな環境で落ち着いて暮らせるのかを知ることです。

その積み重ねが、猫との暮らしを穏やかなものにしてくれます。

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